講義コード 9940J
講義名 現代社会と思想
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2
時間 0.00
代表曜日 水曜日
代表時限 4時限
開講学科 両学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第4セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 真下 仁 (指定なし)

講義概要
 グローバルな競争が世界を覆い、様々な情報が氾濫する中、今までの倫理や価値観が大きく動揺し、不安が社会全体に蔓延している。それに伴い、「世界一安全な国」と言われた日本も、犯罪が多発し、社会自体のあり方が大きく変動しつつある。しかし、単に過去を美化する様な回顧主義に陥ることなく、この状況を直視し、<現代>が投げかける様々な問題点を今一度見つめ直すことで、新たな社会の意義、そして、その中に生きる私たち一人一人を待ち受けているであろう近未来の社会像を考えていきたい。
到達目標
 社会の変化に惑わされずに、社会と言うものを様々な角度から学習することで、学生一人一人が、それぞれの立場から、この現代社会を生きる意味を見つけ出してもらいたい。そのためにも、最も基本となる、世界の平和、異なる民族・宗教等の共生の重要性を再確認することを到達目標とする。
履修のポイント及び留意事項
 少しでも自分の世界を広げるために、好奇心をもって、自分で考える習慣を身に付けたいという姿勢で、講義に参加することを期待する。
講義日程
テーマ内容
第1週講義の概要講義の全体的なテーマと進行に対する説明。成績評価の方法や関連資料を提示する。
第2週現代社会の理解1ICTの発展とグローバル化によって、転換期を迎えた現代社会について、社会構造の変化を歴史的な視点から考える。
第3週現代社会の理解2ICTの発展とグローバル化によって、転換期を迎えた現代社会について、現在の、様々な社会の形態を比較検証する。
第4週現代社会の問題点1現代社会に潜む矛盾と問題点、特にグローバル社会における宗教や民族の問題を具体的に考察する。「なぜIS等が出現するのか?」
第5週現代社会の問題点2現代社会の基本となる「自由」「平等」そして「民主主義」という理念や社会体制の意義と問題点。未来社会は?
第6週人と社会1社会を、その構成する<人間>の立場から考える。「人間とは何か?」を古代ギリシャの思想家に遡り、再考する:プラトン、アリストテレス、デカルト・・・
第7週人と社会2人間は、社会をどのように考えて来たのか:特に、18世紀のホッブスやルソーの思想を中心に再考する。
第8週社会と人1今までの社会構造を、歴史的な視点から再確認する。なぜ、宗教対立やファシズム等の悲劇が繰り返されるのか。
第9週社会と人2今までの社会構造を、歴史的な視点から再確認する。なぜ、宗教対立やファシズム等の悲劇が繰り返されるのか。
第10週ビデオ鑑賞:レポート作成現代社会の問題点をまとめたビデオ鑑賞。レポート作成指導。
第11週現代社会に向き合う1現代社会の問題を具体的に取り上げ、その問題点の分析、そして解決に向けたスキームについて考える。
第一回のテーマは「結婚」:少子化や非正規雇用の実態等からの多角的なアプローチを行う。
第12週現代社会に向き合う2「結婚」について、日本社会における問題点を、世界の国々と比較して考察する。
第13週現代社会に向き合う3現代社会の問題を具体的に取り上げ、その問題点の分析、そして解決に向けたスキームについて考える。2回目テーマは「宗教」:宗教の意義と問題点を歴史的に考察する。
第14週現代社会に向き合う4「宗教」について:グローバル化された社会における宗教の在り方について。ヨーロッパにおけるイスラム。そして、中東の混沌とした現状。
第15週学生によるプレゼン学習したテーマに沿って、学生のグループ発表を行う

他の授業科目との関連
他の総合教育科目等も積極的に履修し、この授業と並行して、現代社会の問題を考えてもらいたい。
評価方法
各回の課題への理解度:50%
ビデオ鑑賞時のレポート:20%
プレゼン及び最終レポート:30%
教科書
特になし。必要な教材・資料はその都度、配布する。
参考図書
各シークエンスの開始時に、参考図書を指定する。
オフィスアワー(授業相談)
いつでもOK。
学生へのメッセージ
しっかり自分の将来を考えるためには、この現在の諸問題を直視することが重要である。
準備学習の内容
講義終了時に指示する次回の内容の下調べ