講義概要 |
企業の活動は、従業員や家族の生活のみならず、企業を取り巻く利害関係者や社会全体に様々な影響を及ぼす。
ピーター・ドラッカーは、「企業は、社会や経済の許しがあって存在している。」と述べている。利益のみを追求する企業や不祥事を起こす企業は社会から排除される。
企業は、社会と良好な関係を保つためにどのような理念や倫理感を持って経営を行っているか、社会とのつながりやステークホルダーとの関係をどのように図っているか、さらに人的資源の活用や環境保全の在り方などについて多くの事例を基に考察する。 |
到達目標 |
・グローバル社会における企業と社会の関係を知り、企業が成長・発展していくためには社会の強い支持が必要であることが理解できる。
・企業の経営理念や社会的な活動について調べ、志望する企業の選択・決定につなげることができる。
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履修のポイント及び留意事項 |
図書館にある日本経済新聞に目を通すなど、日々の経済ニュースに関心を持つこと。さらにインターネット上に発信されている情報をしっかり取捨選択し、自らの意見を交えて人に伝えることができる力を身につけて欲しい。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | はじめに | オリエンテーション、企業の寿命、企業は社会の道具 | 第2週 | 我々の経済生活 | 市場メカニズム、経済主体 | 第3週 | 経済環境の変化とビジネス | グローバル化・情報化・サービス経済化 | 第4週 | 株式会社と経営 | 株式会社組織、所有と経営の分離、経営資源 | 第5週 | 組織は「人」なり | 出光佐三、人財活用事例 | 第6週 | マネジメントの歴史 | 科学的管理法、モダンタイムス、フォードシステム、欲求段階説 | 第7週 | 企業の経営理念と目標 | 石田梅岩、社訓、社会の公器 | 第8週 | 経営理念調査 | 組織、企業方針、ビジョン・バリュー、事業内容、企業文化 | 第9週 | コンプライアンスとガバナンス | 企業の責任、経営の透明性、情報開示、説明責任、評価 | 第10週 | 企業の社会的責任 | 商業倫理、企業行動憲章、CSR活動、経営理念とCSRの関係 | 第11週 | 環境保全と社会貢献活動 | 環境に優しい商品やサービス、環境ビジネス、フェアトレード、メセナ、社会的責任消費 | 第12週 | 地域とつながる企業活動 | 企業市民、地域との連携、ソーシャルビジネス、社会的責任投資 | 第13週 | CSR企業調査及び発表準備 | 企業調査、発表プレゼンの準備 | 第14週 | CSR企業調査発表 | 調査発表、相互評価 | 第15週 | ダイバーシティ経営、まとめ | 雇用と女性の活躍、有能な人材発掘、社会のニーズ |
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他の授業科目との関連 |
ビジネス基礎 |
評価方法 |
試験50%、課題レポート40%、調査発表10% |
教科書 |
使用しない。 |
参考図書 |
適宜紹介する。 |
オフィスアワー(授業相談) |
随時 |
学生へのメッセージ |
A4版ファイルを準備し、授業時に配布する資料を整理してファイリングすること。 |
準備学習の内容 |
各種のメディアWeb上で発信される日々のビジネス情報に関心を持つこと。 |