講義コード 1401A
講義名 ビットの時代と社会
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2
時間 0.00
代表曜日 水曜日
代表時限 3時限
開講学科 両学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第1セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
非常勤講師 ◎ 伊津 信之介 (指定なし)

講義概要
インターネットを劇的に変化させたのは、世界中のネットワークを織物のように紡いでいくワールドワイド・ウェブ(WWW)の登場によるところが大きい。WWWはもともと、ティム・バーナーズリーが提案したグローバル・ハイパーテキスト・プロジェクト」が発展したもので、バーナーズリーは後にWebブラウザを生みだしたほか、その基礎となるプロトコルを規定するソフトを作成するなど、近年のインターネット技術に大きく貢献している。彼は自分の権利を主張することよりも、WWWを普及させ、より完全な仕組みとすることに力を注いだ。基本となる理念は「誰でも規格策定に参加でき、結果は誰でも使えること」という、OSを独占することで億万長者となった米マイクロソフトのビル・ゲイツと対照的な生き方といえる。
さてインターネットが世界中であらゆる事に使われるようになるとICT(情報通信技術)が社会のインフラとして重要になってくる。このインターネットのインフラは石油文明の時代から情報文明すなわちビットの時代への奔流となって人の政治経済社会を変革しつつある。このことの本質を探っていくのがビット の時代と社会である。
到達目標
「ビットの時代と社会」では、20世紀末に誕生した最も優れたメディアと評価されるWEB、特にコンピュータとTCP/IPによって開かれた時代をビット の時代と呼びその特徴を明確にし、社会に与えた影響を考える。そのことについて毎回の授業でどこまで把握しているかを「メモレポート」によって評価し、そ の累積によって全体を理解したか否かを判断する。また課題レポートを数回課し、考察力を培う予定である。
履修のポイント及び留意事項
周囲の情報に敏感に反応するアンテナを高くして日々の生活を送って欲しい。
講義日程
テーマ内容
第1週誤解される情報と通信物に付随する情報と物を送る通信がデジタルに修練する時ビットの時代が生まれた
第2週アトムからビットへMITメディアラボのNicholasNegroponte著『beinf digital』が物語るビットの時代
第3週ソーシャル・ネットワーク株式公開で世界をあっと言わせた、マーク・ザッカーバーグ創業のFacebook(フェイスブック)が示す新世界そしてLINE
第4週インターネットで社会が変わる?『グーテンベルグの銀河系』を後にして我々はどへ旅立とうとしているのか
第5週ピラミッド型社会(中央集権)の崩壊インターネットと衛星テレビによって世界は限りなく近づいている
第6週Project XanaduのTed Nelson1963年に「ハイパーテキスト」という用語を生み出し1965年に発表した。彼はまた、ハイパーメディア、トランスクルージョン、Virtuality(電子書 籍システムの概念構造)、Intertwingularity(知識の相互関連性)、テレディルドニクスといった用語も生み出した
第7週ショッピングが変わった?Amazonと楽天市場の出現でもう巨大デパートや大型書店でも太刀打ちできないのか?
第8週WWW、LinuxとWindowsTimBerners-LeeやLinusTorvaldsとBillGatesの思想性の隔たりは、オープンか否かだ
第9週GNUプロジェクトGPLは1989年にリチャード・ストールマンによって、GNUプロジェクトのソフトウェアの配布を目的に作られた
第10週携帯電話のレトリックどこにでも持ち歩けるケイタイ電話は、聴覚情報によるコミュニケーターだ。もし音が聞こえなかったらどうしたら良いだろう。
第11週光と音を失ったとき私たちは、視覚情報と聴覚情報を合わせたマルチメディア社会にいる。この情報を扱えなかったらどんな状況になるのだろうか?
第12週「サイボーグ」とロボットサイバーダイン社「HAL」は世界各国の介護施設等で注目されている。ロボットとサイボーグがどのように社会に貢献しているのか歴史的に考える
第13週脳コンピュータインターフェイス映画マトリックス第1作の衝撃は、頭にプラグを差し込んで疑似体験をするシーンだ。ぜひ授業の前に閲覧を!
第14週医療とサイボーグ医療分野に応用されるサイボーグ技術とは?
第15週まとめビットの時代と社会を振り返って

他の授業科目との関連
時代の特徴を認識することを学び、他の専門科目等と関連させることで基礎教養が養われる
評価方法
毎回提出するメモレポートの記述内容と量、数回の課題レポート、出席と授業への参加度から総合的に評価する。
教科書
授業資料「ビットの時代と社会」を教科書と同等に考えている
参考図書
必要に応じて紹介する
オフィスアワー(授業相談)
12:00〜16:00(授業のある日)
学生へのメッセージ
時代は大きな変換点にあります。日本だけでなく世界のあらゆることに関心をもつことが大切です。
準備学習の内容
返却されたメモレポートをインターネット検索等で補足し、読みやすい文章にまとめておく事が大事です。
授業用E-mail
bit@izu.bz