講義コード 1434A
講義名 地域文化圏研究(日本)
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2
時間 0.00
代表曜日 火曜日
代表時限 4時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第1セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 神山 高行 (指定なし)

講義概要
 私たちが暮らす日本。日本という国は、どのような歴史をたどり、これまでに至る様々な日本独特の文化を形成してきたのだろうか。本講義の前半では、古代から現代までの日本文化の歴史変遷を俯瞰しながら、大陸(中国・朝鮮)との交流や西洋文明(欧米文化)の影響、及び様々な日本の伝統文化(茶道、能、歌舞伎など)について考えていく。講義の後半では、日本人・外国人による日本人論・日本文化論の系譜を辿りながら、日本の慣習やしきたり、家庭や社会にみる独特の精神文化からマンガやアニメといった、現在、世界で注目されている日本のサブカルチャーにいたる様々な日本文化の諸相について考えていく。
到達目標
本講義においては、以下の項目に学習の主な目標を置く。
1)日本の歴史・文化・社会に対する関心を深め、広い知識を獲得する。
2)研究課題を通じ、研究方法や資料・文献の分析方法を習得する。
3)課題レポートを通じ、レポート作成方法について習得する。
履修のポイント及び留意事項
講義用のノート用意すること。
講義日程
テーマ内容
第1週ガイダンス講義目的・進め方、講義内容、成績評価方法等についてのガイダンス
第2週日本文化とは何か(1)古代:縄文・弥生文化から東アジア(中国・朝鮮)との交流について考察する。
第3週日本文化とは何か(2)中世:仏教文化の影響と国風文化の形成について考察する。
第4週日本文化とは何か(3)近世:室町から江戸時代にかけて完成された日本の伝統文化(茶道、能、歌舞伎)について考察する。
第5週日本文化とは何か(4)近代:文明開化に邁進した明治日本の急速な西洋文化・文明の導入とその影響について考察する。
第6週日本文化とは何か(5)現代(前半):敗戦後から高度成長期の日本社会の世相と変遷について考察する。
第7週日本文化とは何か(6)現代(後半):80年代以降の日本社会の世相と変遷について考察する。
第8週前半のまとめと課題レポート前半の講義のまとめと課題レポートについて指導する。
第9週日本人とは何か(1)「武士道」や「甘えの構造」に代表される日本人からみた様々な日本人・日本文化論について考察する。
第10週日本人とは何か(2)「菊と刀」や「ザ・ジャパニーズ」に代表される外国人からみた様々な日本人・日本文化論の系譜について考察する。
第11週日本文化の諸相(1)建て前と本音やおもてなしなど日本独特の慣習やしきたりの背景にある精神文化について考察する。
第12週日本文化の諸相(2)和食や洋食などバラエティーに富む日本の食文化について考察する。
第13週日本文化の諸相(3)日本製品の世界進出と企業文化の背景について考察する。
第14週日本文化の諸相(4)マンガ、アニメに代表される世界から注目される日本のサブカルチャーについて考察する。
第15週講義のまとめこれまでの講義のまとめを行う。

他の授業科目との関連
他の地域文化圏研究と併せて受講することを推奨する。
評価方法
(出席状況を前提として)学期末試験、課題レポート、提出物等を総合して成績評価する。
教科書
使用しない。資料等を随時配布する。
参考図書
『日本文化の歴史』(尾藤正英著、岩波新書)、『日本文化論の系譜』(大久保喬樹、中公新書』、その他、授業の中で随時紹介する。
オフィスアワー(授業相談)
空いている時間であれば、いつでも歓迎します。
学生へのメッセージ
自国の歴史や文化について知ることは、異文化理解や国際理解にもつながることになります。日本人とは何か、日本文化とは何かについて共に考えていきましょう。
準備学習の内容
本講義を履修するにあたって、事前に日本人、日本文化に関連する図書を読んだり、webで日本について関心のあることを調べたりして、研究課題への準備をしておいてください。