講義コード 1433J
講義名 国際交流史
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2
時間 0.00
代表曜日 水曜日
代表時限 4時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第2セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 林 大仁 (指定なし)

講義概要
本講座は、世界の歴史上、ひと、もの、ことの国際交流をとおして、世界諸地域それぞれの社会・文化の発展と影響を考察し、現代国際社会の見方・考え方を学修する。はじめに、今21世紀の世界状況を確認し、なぜ現在の国際社会が形成されたのかを考察する。交流のルートは、シルクロード、シーロード、大西洋・太平洋地域の順に、また近世・近代における欧米列強の世界政策と反動としての民族抵抗の戦い、及び激動の国際情勢の中で日本の近代国家成立に至る過程を学修する。国家のアイデンティティーの確立、ナショナリズムの高揚、生活文化の形成、そして世界の一体化を推進した国際交流の実際をグローバルに展開する。
到達目標
国際化の進展が著しい現在、国際感覚を身につけ、異文化に対する理解や共感する心はとても重要である。文化の多様性と国際性の学修をとおして、広い視点から国際社会を思考する力を養成したい。
履修のポイント及び留意事項
授業の中で、補助教材をプリントして配布する。

講義日程
テーマ内容
第1週現代世界の状況現代世界の国々、地域圏を概観し、その形成過程を考える
第2週シルクロード(Ⅰ)国際交流の3ルートを地理学の視点及び交流史(ひと、もの)から捉える
第3週シルクロード(Ⅱ)イスラムと中国の交流、日本への影響を考察する
第4週シーロード(Ⅰ)地中海~アラビア海~インド洋~東アジアへの航海と交流の状況を見る
第5週シーロード(Ⅱ)
大航海時代の到来は世界に何をもたらしたのか
第6週大西洋、太平洋を越えて(Ⅰ)激変する新大陸とアフリカ大陸(三角貿易・奴隷制度)を考察する
第7週大西洋、太平洋を越えて(Ⅱ)激変する東アジア、東南アジアを考察する(Ⅱ)
第8週近世・近代の「世界商品」について交易品の「織物、砂糖、茶、コーヒー」は生活スタイルを一変させた
第9週東アジア、東南アジアの植民地化(Ⅰ)プランテーションとモノカルチュアは現地に何をもたらしたのか
第10週東アジア、東南アジアの植民地化(Ⅱ)インド、中国、東南アジアの民族抵抗の戦いについて考える
第11週欧米の圧力と日本の近代化
欧米列強の影響下、急速な近代化をめざした日本を見る
第12週激動の世界状況と近代日本アジア最初の近代国家日本の針路を国際情勢から考える
第13週提出レポートの発表選抜されたレポートの発表、批評・講評
第14週21世紀の世界(Ⅰ)現代世界の重要課題(地域紛争、地球環境等)を考える
第15週21世紀の世界(Ⅱ)これからの国際協力、国際交流の在り方について考える

他の授業科目との関連
国際文化に関する授業はすべて関連があるので、本講座と合わせて学修を深めてほしい。
評価方法
定期考査の成績、レポートの提出、授業準備状況等を総合的に判断し評価する。
教科書
なし。補助教材をプリントして配布する。
参考図書
授業の中で随時紹介する。
オフィスアワー(授業相談)
いつでも相談に応じる。
学生へのメッセージ
国際交流史は地域文化の理解に加え、国際関係史をとおして現在世界の成立過程を学ぶ内容である。
国際文化学科に所属する学生諸君にとっては、必修に近い学修内容であると考える。
準備学習の内容
次週の授業で取り上げる「人、物、事件」については、事前に連絡する。受講生は必ず1~2項目を調べて当日の授業開始直後に提出すること。
その結果、授業に対する興味・関心の度合いが高まり、学修効果のさらなる向上が期待される。