講義コード 1132A
講義名 生涯スポーツ論
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2
時間 0.00
代表曜日 木曜日
代表時限 5時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択
履修セメスター 第3セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
講師 ◎ 岡本 武志 (指定なし)
准教授 北濱 幹士 (指定なし)

講義概要
 スポーツは、若者だけの占有物ではない。世界各国でSports for All(みんなのスポーツ)ムーブメントが高まりをみせている。その基本理念は「幼児から高齢者にいたるまで、老若男女、誰もが、スポーツ活動に参加する権利を有しており、社会全体で、誰もが、いつでも、どこでもスポーツを享受できるよう、施設、教育、機会などのスポーツ環境を整えることが重要である」というものである。
 高齢化社会が現実になったわが国においては、とりわけスポーツ・レクリエーションの健康維持・増進機能に期待がかけられている。確かに車社会の出現により人々は歩くことが極端に減った。食習慣の変化に伴って、成人病も蔓延している。これらの影響を受け、年々、国民の医療費は急騰し続けている。高額医療費抑制の切り札として、「生涯スポーツ」がクローズアップされている。
 こうした社会状況を背景に開講される本授業は、生涯スポーツの役割や遊びとしてのスポーツ、スポーツに対する世界の取り組み状況等について理解を深めることからスタートする。次いで、ライフサイクルとスポーツについて検討した後、「幼児とスポーツ」、「高齢者とスポーツ」、「女性とスポーツ」、「障がい者とスポーツ」などのトピックスに触れ、「生涯スポーツ行政と政策」について論ずる。最後に、「生涯スポーツの将来展望」について検討する。
到達目標
・「生涯スポーツ」や「Sports for All」などについて、考え方や歴史的背景などを理解する。
・ライフサイクルとスポーツの関係について理解する。
・「高齢者」、「女性」、「障がい者」とスポーツの関係について理解する。
・「生涯スポーツ行政と政策(総合型地域スポーツクラブ等)」について理解する。
・「生涯スポーツを推進するに当たっての課題や展望」について考えを深める。
履修のポイント及び留意事項
体育・スポーツ系での編入を希望する者は必ず履修すること。
講義日程
テーマ内容
第1週ガイダンス授業概要(全体の構成、進め方、評価等)について
第2週現代社会と生涯スポーツ現代社会におけるスポーツの役割について
第3週プレイ(あそび)遊びとは何か、プレイ理論について
第4週レジャー・レクリエーションレジャー・レクリエーションについて
第5週スポーツ・フォア・オールの理念国際共通語としてのスポーツの定義及び
スポーツ宣言などについて
第6週ライフサイクルと健康各年代における身体機能の特徴について
第7週幼児期・児童期とスポーツ幼児・児童におけるスポーツの特徴、考え方、捉え方などについて
第8週思春期・青年期とスポーツ思春期・青年期におけるスポーツの特徴、考え方、捉え方などについて
第9週成人期とスポーツ成人期におけるスポーツの特徴、考え方、捉え方などについて
第10週老年期とスポーツ老年期におけるスポーツの特徴、考え方、捉え方などについて
第11週女性とスポーツ女性における運動生理について
第12週障がい者とスポーツ1身体障がい者とスポーツ:パラリンピックについて概説
第13週障がい者とスポーツ2知的障がい者とスポーツ:スペシャルオリンピックスについて概説
第14週生涯スポーツ行政と政策生涯スポーツを推進するための行政と政策
第15週生涯スポーツが抱える
問題と展望
生涯スポーツが抱える問題について探求し、今後の展望について検討

他の授業科目との関連
「生涯スポーツ実習A(第3セメスター)」、「生涯スポーツ実習B(第4セメスター)」と連動して行う科目であるため、これらの科目を併せて履修する事が望ましい。
評価方法
定期試験、課題、授業態度などを総合的に判断する。尚、評価方法の詳細はガイダンス時に提示する。
教科書
特になし
参考図書
特になし
オフィスアワー(授業相談)
月曜3、4時限目、水曜1、2時限目、木曜3、4時限目
学生へのメッセージ
スポーツマネジメント系の科目やスポーツ健康科学系の科目のいずれとも関連し、一生涯にわたりスポーツを楽しむための基礎を培う授業である。日頃からスポーツや健康に関連するニュースやジャーナルに関⼼をもって積極的に授業に臨んでほしい。
準備学習の内容
前回までの講義内容を復習した上で授業に臨むこと。