講義コード 9932A
講義名 異文化コミュニケーション論
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2
時間 0.00
代表曜日 金曜日
代表時限 2時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第3セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 神山 高行 (指定なし)

講義概要
 グローバル化が進展する現代の国際社会や地域社会において、異文化を理解し、異質な社会や他者とのコミュニケーションを図っていくことは、私たちの日々の生活の中で不可欠なことになりつつある。こうした背景を考慮に入れ、本講義では、異文化コミュニケーションについて共に考え、理解し、さらに考えを発展させていくことを講義の目的に置いている。講義内容は多岐にわたる事象から包括的な講義を展開する予定である。講義概要としては、異文化コミュニケーションの基本的な概念に始まり、私たちに身近な異文化理解の事例や社会における様々な問題を取り上げながら、日本の異文化受容の歴史、また多文化社会の代表と言えるアメリカ社会といった国家レベルにおける異文化コミュニケーション・異文化理解の問題までを講義する。
到達目標
次の事項を学習の主な到達目標とする。
1)講義を通じて、異文化コミュニケーションについての理解と知識を深める。
2)講義を通じて、異文化理解への視野を広げ、柔軟で多様な考え方を養う。
3)課題レポートを通じて、レポート作成方法や文献・資料探索について学修する。
履修のポイント及び留意事項
講義用のノートを用意すること。
講義日程
テーマ内容
第1週ガイダンス講義の方針・目的・概要・スケジュール・成績評価方法等についてガイダンスを行う。
第2週異文化コミュニケーションとは何か(1)異文化コミュニケーションの概念と背景、研究の歴史について紹介する。
第3週異文化コミュニケーションとは何か(2)異文化コミュニケーションにおける文化摩擦や問題点について考える。
第4週異文化コミュニケーションとは何か(3)海外での長期滞在において生じるアイデンティティーの問題について考える。
第5週異文化コミュニケーションとは何か(4)異文化理解、国際教育についての取り組みや事例、教育制度について紹介する。
第6週異文化受容と日本(1)古代から江戸期にかけての大陸(中国・朝鮮)との交流や西洋文明との出会いについて紹介する。
第7週異文化受容と日本(2)明治日本における急速な西洋文明の導入の背景とその歴史や影響について紹介する。
第8週異文化受容と日本(3)1945年以降の戦後日本における本格的な国際化とアメリカの影響について紹介する。
第9週異文化受容と日本(4)グローバル化が進展する国際社会と日本における異文化理解の問題について考える。
第10週多文化社会と異文化理解(1)国家、民族、人種、宗教、文化、言語の観点から多文化社会における問題点について考える。
第11週多文化社会と異文化理解(2)ジェンダー、家庭、世代間、障がい者の観点から多文化社会における問題点について考える。
第12週多文化社会と異文化理解(3)多文化社会の事例としてアメリカ社会を取り上げ、その歴史的経緯について紹介する。
第13週多文化社会と異文化理解(4)多文化社会の事例としてアメリカ社会を取り上げ、その様々な問題点について考える。
第14週課題レポートについてレポート作成指導、文献・資料紹介等を行う。
第15週まとめこれまでの講義をまとめ、異文化コミュニケーションの未来について考える。

他の授業科目との関連
多角的に異文化理解を考える上で、他の専門科目や各地域文化圏研究等と併せて履修することを推奨する。
評価方法
(出席状況を前提として)学期末試験、課題レポート、提出物、発言等を総合して成績評価する。
教科書
使用しない。資料等を随時配布する。
参考図書
『多文化社会と異文化コミュニケーション』(伊藤雅子監修、三修社)、『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』(久保昭元・長谷川紀子著、有斐閣選書)、『異文化理解』(青木保著、岩波新書)、その他、講義の中で随時、参考資料を紹介する。
オフィスアワー(授業相談)
空いている時間であれば、いつでも質問、相談に応じます。
学生へのメッセージ
異文化を知ること・理解することは、自分の視野や考え方を広げることに繋がります。私たちの身の回りの身近な問題から考えてみましょう。
準備学習の内容
本講義の受講にあたって、異文化理解に関する本を読んだり、関連する海外ニュースやWebサイトを参考にして、事前に研究課題への準備をしておいてください。