講義概要 |
日本の旅行事業ビジネスのうち、主にアウトバウンドビジネス(海外旅行)を例に、その歴史と現在の実態、課題を解説するとともに、産業として向かうべき姿を考えます。
海外旅行ビジネスは、1964年の自由化から50余年を迎えました。その間経験した為替の変動や航空業界の変化、また社会構造の変化による影響などを解説しながら、旅行事業における低利益構造からの脱却、市場から支持される産業の在り方、経営の向かうべき道などをいくつかの演習を含めて全員で考える講義です。
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到達目標 |
旅行業、特にアウトバウンド領域の実態が理解できる。
旅行業経営の目指す方向性が理解できる。
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履修のポイント及び留意事項 |
すべての産業には、光に部分と影の部分があります。理論だけではなかなか進まない生身の人間のかかわる仕事が産業論です。実社会を勉強するつもりで授業に臨んでください。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | 日本の現状 | 日本経済の実態と日本国の課題 | 第2週 | 海外旅行の歴史(1) | 旅行自由化から円高需要へ | 第3週 | 海外旅行の歴史(2) | 航空自由化と旅行業 | 第4週 | 海外旅行の歴史(3) | デフレ・スパイラルと低価格競争 | 第5週 | 海外旅行の歴史(4) | 社会の変化と旅行需要の変化 | 第6週 | LCCと旅行業(1) | なぜLCCは安い | 第7週 | LCCと旅行業(2) | 運賃は誰が払う | 第8週 | 前半のまとめ | まとめと中間テスト | 第9週 | 旅行事業の在り方(1) | 低利益率からの脱却と業務領域の拡大 | 第10週 | 旅行事業の在り方(2) | クレームとヒット商品 | 第11週 | 旅行事業の在り方(3) | 業界の常識はお客様の非常識 | 第12週 | あるパッケージツアーの商品革新(1) | 積年の課題 | 第13週 | あるパッケージツアーの商品革新(2) | 成功要因 | 第14週 | 産業のあるべき姿とは | | 第15週 | 振り返りとまとめ | |
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他の授業科目との関連 |
観光とレジャーを先に履修すると理解しやすい。 |
評価方法 |
中間小テスト、定期試験それぞれ40点、授業に対する積極性など20点とします。その他本学の評価基準にのっとります。 |
教科書 |
使用しません。 |
参考図書 |
「商品企画の理論と実際」(藤本幸男著)本学の図書館にあります。 |
オフィスアワー(授業相談) |
月曜~金曜まで、授業、会議、部外(熊本・東京)以外はいつでもOKです。
スケジュールは研究室前に貼ってあります。 |
学生へのメッセージ |
旅行産業について解説しますが、すべての産業が抱える課題や影の部分はどの産業も共通です。社会を考え、自らの進路を考えるいいチャンスになると思います。一緒に考えましょう。 |
準備学習の内容 |
必要かつ、重要な内容については各授業開始時に資料を配布します。継続性のある資料なので、自分のノートと共によく整理し予習復習に活用してください。 |