講義コード 942DJ
講義名 現代文明論II
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2
時間 0.00
代表曜日 木曜日
代表時限 4時限
開講学科 両学科
必選別 必修
履修セメスター 第2セメスター
その他 e-Learning履修可
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 宮川 幹平 (指定なし)
教授 真下 仁 (指定なし)
准教授 赤井 ひさ子 (指定なし)
准教授 北濱 幹士 (指定なし)

講義概要
 「現代文明論I」に続く「現代文明論II」は、創立者の思想や教育理念を継承し、その生き方に学びながら、東海大学が建学の精神の一つとして掲げている「若き日に汝の思想を培え」を学生自らが各講義を通じて理解し具現化することを目標に展開するものである。
 基本的な講義編成としては、東海大学の建学の精神や教育理念をいかにして自らの学びや考えに活かすかを考える講義群「建学の精神を活かす」とともに、各学科の専門分野(国際文化学・情報学)の視点から現代文明を考える「現代社会とその諸問題」をその柱としている。
到達目標
 現代文明の今を認識してもらうとともに、そこから自らの現代文明についての考えや問題を解決する意識を養ってもらう、即ち「自らの思想を培う」ことを、現代文明論I/IIを通じた年間目標とする。
 現代文明論IIにおいては、講義や議論のまとめを踏まえて、自らの考えを紡ぎ出し、それを何らかの手段で表現することができるようになることを目標とする。
履修のポイント及び留意事項
受講者が静かにスクリーンの文字列をノートに書き写し、画一的なレポートを作成する割合が増加しているが、そこに「自らの思想」は見出だせない。
講義やその他の活動で知り得た事実をベースとしながら、論理的に妥当な展開を以て、「私はこう考える」と自分自身が納得できる意見を導き出すことが必要である。
 まず、講師の話の本質的な内容(要点)を掴む力を高めていくことが肝要である。その「まとめ」があって、はじめて実のある「考察」を作り上げることが出来るのである。
 なお、レポートに感想を記述するケースが例年多く見られるが、レポートとしては不適切である。感想は毎回実施する「リアルタイム授業評価」に記入すること。
 また、本科目はeラーニング履修が可能である。所定の方法により受講の申し出を行い、教員の指示に従いながら、指定日時・場所にてウェブ教材を閲覧し、さらにレポートを提出することにより、一定の成績改善が可能である。但し、最後にまとめて受講することは日程的に不可能であることが多いので、こまめにリカバーすることが肝要である。
講義日程
その他の担当教員テーマ内容
第1週運営委員ガイダンス1. 「現代文明論II」講義の全体像とその目標
* 「現代文明論I」との違いを含む
2. 受講の手引き
* 講義ノート・メモの利用
* 授業資料・eラーニングの利用
* レポートの書き方とその評価
* リアルタイム授業評価の利用
第2週現代文明論研究センター常任委員
東海大学付属自由ケ丘幼稚園 園長
中村 武徳
【建学の精神を活かす】
多角的なものの見方と考え方
なぜ人間にとって確かな世界観・歴史観・人生観を持つことが大切か、理解を深める
第3週東海大学福岡短期大学 国際文化学科
神山 高行
【現代社会とその諸問題】
グローバル社会と英語
国際言語である英語は、外交や経済活動のみならず、グローバル化が進展する国際社会において、あらゆる分野で使われ、その需要度はますます高まりつつある。本講義では、非英語圏である日本において、これまで英語とどのように向き合い、今後英語をどのように活用すべきなのか、その現状と可能性について論じる。
第4週東海大学福岡短期大学 国際文化学科
真下 仁
【現代社会とその諸問題】現代文明を導いた哲学の世界全ての学問の源にある哲学を概観し、現代文明に繋がるその過程を辿る。
第5週東海大学福岡短期大学 情報処理学科
佐竹 則昭
【現代社会とその諸問題】
近江商人の生き方に学ぶ
三方よし、利真於勤、陰徳善事などの言葉で表されることも多い近江商人の生き様から、現在のビジネスに通じる哲学を学ぶ
第6週東海大学福岡短期大学 国際文化学科
藤本 幸男
【現代社会とその諸問題】
観光ビジネスの世界
観光ビジネスの現場において求められる視点とは何か、豊富な実例を通じて学ぶ。
第7週東海大学福岡短期大学 情報処理学科
北濱 幹士
【現代社会とその諸問題】
スポーツ・レジャーの世界
「スポーツ=競技スポーツや健康スポーツ」或いは「レジャー=娯楽や余暇」の枠に留まらず、観光、環境、伝統文化、ライフ・ワークバランスなどを含め、Quality of Life(質ある生活)の実現について理解を深める。
第8週東海大学付属第五高等学校 副校長
平 清孝
【現代社会とその諸問題】
スポーツ指導の現場から得たこと
スポーツ指導の経験を切り口として、人生の課題に向けてどう取り組むべきか、その姿勢について考える。
第9週東海大学福岡短期大学 情報処理学科
岡本 武志
【現代社会とその諸問題】
スポーツ健康科学の可能性
現在受け入れられているスポーツ健康科学に関する多くの知見は、常識を決して鵜呑みせず、真実の解明に挑戦し続けてきた研究者たちの弛まぬ努力の粋であることを紹介し、学び続けること、追及し続けることの意味を考える。
第10週東海大学福岡短期大学 情報処理学科
矢原 充敏
【現代社会とその諸問題】
IT社会を支えるハードウェアとその進化
情報社会の発展の基盤となるハードウェアの進化を切り口に、現代社会の今後について考える。
第11週東海大学福岡短期大学 情報処理学科
宮川 幹平
【現代社会とその諸問題】
IT社会の発展と数学の役割
数学がIT社会の発展の中でどのような役割を果たしているのか理解を深めるとともに、数学とどのように付き合っていくべきなのか考える。
第12週東海大学福岡短期大学 情報処理学科
八尋 剛規
【現代社会とその諸問題】
Webとプログラミングの世界
拡大を続けるWebとプログラミングによってどのような世界を実現できるのか、その課題とともに理解を深める。
第13週東海大学福岡短期大学 情報処理学科
原田 慎吾
【現代社会とその諸問題】
ディジタルアートの世界
先端的ディジタルアート・ディジタルコンテンツの現状と社会における役割について理解を深める。
第14週学校法人東海大学 常務理事
橋本 敏明
【建学の精神を活かす】
東海大学の基本理念と未来
現代文明論で学んだことを自らの未来にどう活かしていくか考える。
第15週運営委員【授業総括】
現代文明論IIで学んだ事
授業のまとめレポート、授業アンケートなど

他の授業科目との関連
東海大学福岡短期大学の必修科目として、全ての学修の骨格をなすものである。
評価方法
毎回の出席とレポート評価点を積算し総合点とする。
なお、一部授業回においては、事前活動を指示することもある。また、授業中にレポート以外の活動(掲示板への書き込み等)を指示することもある。これらの活動への取り組み姿勢も成績に反映されるので注意すること。

欠席について正当な事情がある場合に限り、eラーニングによる補講を受けることができる(事前の申し出が必要である)。

教科書
使用しない。
授業資料はeラーニング教材を含め、全てWebに掲載する。
(学生ポータル→授業資料「現代文明論1」)
参考図書
講師の提示する参考書やWEBサイトは必ず参照すること。
オフィスアワー(授業相談)
ガイダンス時に指示する。
学生へのメッセージ
筆記用具、現代文明論専用ノート・メモを必ず持参すること。
なお、ノートPCやスマートフォン等、インターネット上の授業資料を閲覧できるディジタル機器の持参を要請することがある(不所持の場合は事前に相談すること)。

毎回毎回の授業について、取り組みの積み重ねが重要となる。高い意識を以て参加すること。紙のノートやノートPCを活用しながら、適宜講義のメモをとり、自らのレポートに活かすこと。

毎回の授業後には、必ず「リアルタイム授業評価システム」に、授業の感想や要望、講師への質問等を書き込むこと。この書き込みも出席確認・授業参加状況確認の一手段とする。
準備学習の内容
最も重要なことは、「振り返り」である。この授業は、講義を受け、そして指定された時間内に講義のまとめと意見を作成するというハードな授業であるが、その価値を更に高めるためには、各講義で得た刺激をしっかりと受け止め、ゆっくりと「自分の考え」に昇華させるプロセスが必要である。

講義のあと、講師はどんな話をしたのか、どんな意図であったのか、それに対して自分はどう思ったか、どのように関係するか等、振り返る時間を作ること。単に成績のための活動ではなく、この必修科目を自分の将来の成長のために「活かす」ことを意識して欲しい。