講義概要 |
ITにおける通信機能の核となる通信技術について学ぶ。今日の通信技術、いわゆるインターネットはTCP/IPと呼ばれる通信技術が核になっている。このTCP/IP自体は20年以上も前に作成されたにも関わらず、今でも現役としてインターネットの基礎を支えている。これだけ長い期間にわたり利用され続けるのは、その設計がきちんと行われている証拠でもある。
本講義では、このTCP/IPと総称される技術について、ネットワークの物理層からアプリケーション層までを幅広く学ぶ。まず、物理的な通信媒体について学び、次に現在のネットワークの基本であるIPについて学ぶ。さらにTCP/UDPについて学ぶ。これらを踏まえて、ネットワークを利用した様々なアプリケーションについて学ぶ。 |
到達目標 |
インターネットを支える基本的な技術の習得及びその利用ができる。 |
履修のポイント及び留意事項 |
インターネット技術系に就職を希望する学生には、必須の知識である。なお、授業内容・進度は学生諸君の理解状況により適時変更することがある。
本科目は本学が実施する「基本情報技術者試験」午前試験免除認定講座の一部である。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | ネットワークとプロトコル | ネットワークとは何か、ネットワークの形態、プロトコル | 第2週 | ネットワークを構成するハードウェア | 伝送路・伝送媒体、機器、ネットワークトポロジー | 第3週 | イーサネット | イーサネット | 第4週 | IP | IP、ARPA、RPAR、DHCP、ICMP | 第5週 | TCP UDP | TCP UDP | 第6週 | ルーティング(1) | RIP, OSPF, BGP | 第7週 | ルーティング(2) | RIP, OSPF, BGP | 第8週 | IPv6 とネットワークの将来 | IPv6 | 第9週 | TCP/IPを利用したアプリケーション | DNS | 第10週 | TCP/IPを利用したアプリケーション | SMTP | 第11週 | TCP/IPを利用したアプリケーション | POP,APOP,IMAP | 第12週 | TCP/IPを利用したアプリケーション | HTTP | 第13週 | TCP/IPを利用したアプリケーション | telnet, FTP | 第14週 | TCP/IPを利用したアプリケーション | その他のアプリケーションと今後 | 第15週 | ネットワークの今後 | これからのネットワークの可能性を探る |
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他の授業科目との関連 |
インターネット基礎、インターネット実習関係の授業を受講、あるいはそれ同等以上の知識を有していることが望ましい。 |
評価方法 |
授業態度・課題提出・出席状況・試験などにより総合的に判断する。正当な理由なき遅刻は出席として取り扱わない。毎時間行う試験の平均正解率が6割を超えることを最低条件とする。 |
教科書 |
使用しない。 |
参考図書 |
平成26年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室(技術評論社)
よくわかるマスター ITパスポート試験対策テキスト&問題集 平成26年度版(FOM出版) |
オフィスアワー(授業相談) |
講義時間及び会議以外で研究室にいる間。空いている時間であればいつでも可。 |
学生へのメッセージ |
ICT方面への就職を希望する学生は必ず受講すること。 |
準備学習の内容 |
Web(学生ポータル)上に公開している授業資料を事前に確認しておくこと。 |