講義概要 |
健康や体力の維持・増進のための運動・スポーツが盛んに行われている。しかし、実施方法を間違えると健康の維持どころか健康を害することもあり、個人の体力や運動能力に応じた運動を適切に実施する必要がある。
そこで本講義では、運動に伴う生理機能(心拍数・血圧・酸素摂取量など)の変化の測定、スポーツ動作の分析、体力の測定などを行い、得られたデータを客観的に評価し、自己の健康・体力に対する知識を深め、健康や体力づくり、スポーツパフォーマンス向上のための運動を実践できる能力と技能を身に付けることを目的とする。
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到達目標 |
・測定機器から得られたデータを鵜呑みすることなく、客観的に評価できるようにする。
・自身の測定データから、現在の自分に適した運動プログラムを作成できるようにする。
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履修のポイント及び留意事項 |
・運動できる服装、運動シューズ(室内用、外用)で受講すること。
・体育・スポーツ系での編入を希望する者は必ず履修すること。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | ガイダンス | 授業の概要(全体の構成、進め方、評価等)についての説明 | 第2週 | 運動時の心拍数・血圧測定(1) | 測定方法の習得、体位変換・深呼吸・息こらえ・怒責に伴う心拍数・血圧の変化の測定 | 第3週 | 運動時の心拍数・血圧測定(2) | 運動の種類(自転車エルゴメーター、トレッドミル、階段昇降、アイソメトリックトレーニングなど)と心拍数・血圧変化の測定 | 第4週 | 酸素摂取量の測定(1) | 測定方法の習得、安静時の酸素摂取量の測定 | 第5週 | 酸素摂取量の測定(2) | 自転車エルゴメーター運動時の酸素摂取量の測定(最大酸素摂取量の測定) | 第6週 | 酸素摂取量の測定(3) | 測定したデータの評価 [ 最大酸素摂取量、無酸素性作業閾値(VT)] | 第7週 | スポーツ動作の分析(1) | 測定方法の習得、垂直とび動作の分析 | 第8週 | スポーツ動作の分析(2) | 歩行動作の分析 | 第9週 | スポーツ動作の分析(3) | 測定したデータの評価 | 第10週 | 身体組成の測定、形態測定(1) | インピーダンス法による身体組成(体脂肪率、筋肉量)の測定、キャリパー法による皮下脂肪厚の測定 | 第11週 | 身体組成の測定、形態測定(2) | 形態計測(身長、体重、各部周囲値) | 第12週 | 体力測定(1) | 新体力テスト | 第13週 | 体力測定(2) | 新体力テスト、最大筋力(1RM)の測定 | 第14週 | 運動プログラムの作成(1) | これまでに測定したデータを基にした運動プログラムの作成 | 第15週 | 運動プログラムの作成(2) | これまでに測定したデータを基にした運動プログラムの作成、レポート課題の説明 |
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他の授業科目との関連 |
「スポーツ・健康科学論A(第2セメスター)」「スポーツ・健康科学論B(第3セメスター)」と連動して行う科目であるため、本科目の単位修得者はこれらの科目も併せて履修する事が望ましい。 |
評価方法 |
出席、授業態度、レポート課題などを総合的に判断する。尚、評価方法の詳細はガイダンス時に提示する。 |
教科書 |
特になし |
参考図書 |
特になし |
オフィスアワー(授業相談) |
月曜日の4時限目、火曜日の1、2限目、水曜日の1、3限目 |
学生へのメッセージ |
スポーツ・健康科学論AおよびBを踏まえた上での授業である。スポーツ・健康科学論A、Bの復習をしたうえで授業に臨んでほしい。 |
準備学習の内容 |
前回までの講義内容を復習した上で授業に臨むこと。 |