講義コード 1268A
講義名 簿記A
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 金曜日
代表時限 4時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第1セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 佐竹 則昭 (指定なし)

講義概要
 正月にもらったお年玉で欲しかったおもちゃを買ったのを機会に、こづかい帳を書き始めた人がいると思う。簿記は、もともと帳簿の記入のことであり、こづかい帳への記帳も簿記である。本講義では商品売買業を営む個人商店や会社が行う記帳、つまり企業の簿記について学ぶ。企業は利益を得ることを目的にして経営活動を行っており、経営者は、企業が一定期間にどれだけの利益をどのようにしてあげたか、また現金や物品がいくらあるかなどを集計して利害関係者に知らせる義務がある。そのための一連の手続きが複式簿記であり、500年ほど前にイタリアの学者によって発明され、日本では福沢諭吉がはじめての洋式簿記書となる「帳合之法」を紹介した。
 簿記の知識・技術は、企業の活動を金額によってとらえ、経営を適切かつ効率的に判断していくために欠くことのできない「ビジネス言語」である。ビジネスパーソンが身につけておくべきスキルのひとつとして、簿記の資格の有無を採用の条件にしている企業も多い。
 本講義では、第2セメスターの「簿記B」に継続し、日本商工会議所主催の簿記検定試験3級レベルの知識・技術の修得に向けて学習を進めていく。なお、商業高校等ですでに簿記の基本的な学習を終えている学生は、日商簿記2級の資格取得に向けて自学自習することを期待する。
到達目標
簿記の基本的な仕組みが理解できる。
履修のポイント及び留意事項
 簿記は、単に解説を聞くだけでなく、繰り返し紙に書いて覚えていくことが大切である。適宜小テストを行う。毎授業後に自学自習のための課題プリントを配布する。また、毎日、仕訳の問題1問を各自の携帯へメール送信(Q-mail)する。併せてe-ラーニング教材を活用して復習を行い知識の定着を図ること。 積み上げ式の学習であり、限られた時間の中で3級レベルの知識に到達すべく授業を進めていくので、欠席すると内容が理解できなくなる。授業には、卓上型の電卓、定規を持参すること。
講義日程

テーマ内容
第1週企業の簿記簿記の意味と目的、複式簿記の概念
第2週簿記の要素資産・負債・純資産と貸借対照表、収益・費用と損益計算書、純利益と純損失
第3週取引と勘定簿記上の取引、勘定の意味と種類、勘定口座、勘定の記入方法
第4週仕訳と転記仕訳と転記、勘定の締め切り
第5週主要簿と補助簿仕訳帳と総勘定元帳の意味・記入方法、試算表の作成
第6週商品売買三分法による処理、商品売買益の計算
第7週商品売買の記帳仕入帳、売上帳、商品有高帳
第8週掛け取引の記帳売掛金元帳、買掛金元帳
第9週現金の受け払い通貨代用証券、現金出納帳、現金過不足
第10週当座預金の受け払い
当座預金の受け払い 当座預金出納帳、当座借越
第11週小口現金小口現金制度、小口現金出納帳への記帳
第12週手形取引(1)手形の種類、約束手形
第13週手形取引(2)為替手形、手形の裏書と割引
第14週手形取引(3)受取手形記入帳、支払手形記入帳、手形貸付金、手形借入金
第15週まとめ


他の授業科目との関連
「簿記B」
評価方法
定期考査40%、小テストと課題提出40%、受講態度および出席状況20%
教科書
合格テキスト日商簿記3級(TAC出版)
参考図書
特になし
オフィスアワー(授業相談)
随時
学生へのメッセージ
 単に暗記するのではなく、簿記の仕組みをしっかり理解することが大事。毎日送信するQ-mail(仕訳問題メール)は必ず解答すること。また、授業で学んだことをe-ラーニング教材を活用して復習して欲しい。