講義コード 1411J
講義名 ソフトウェアデザインII
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 1.00
時間 0
代表曜日 金曜日
代表時限 2時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第2セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 宮川 幹平 (指定なし)

講義概要
コンピュータに対して、情報を処理し問題を解決させる指示・命令群をプログラム、そのプログラムを開発することをプログラミングと呼ぶ。
近年、コンピュータの性能向上は目を見張るものがあるが、コンピュータはあらゆることを「勝手に」解決してくれるような、魔法の道具ではない。プログラミング技能を修得することによって、いまあるコンピュータに対して、自分が処理して欲しいことを思うように実行させることができる。つまり、コンピュータを自分の仕事や生活により活用していくために、極めて大きな役割を果たすのである。

本実習では、「ソフトウェアデザインI」で学習したVisualBasicを用いて、実践的なWindowsプログラミング技法の基本を学習していく。

プログラミングはITの利用者全てが理解するべき基礎素養の一つである。プログラミングを通じて、コンピュータによって実現できることやその限界を理解するともに、論理的な思考力を伸ばして欲しい。多くの学生が履修することを期待する。
到達目標
VisualBasicによるプログラミング技法のうち、基本的な制御文、データ構造(変数・配列・コレクション)の活用、メソッドの定義と呼び出し、イベント制御、ファイル処理、例外処理、GUIコントロール、基本的なグラフィック処理について理解する。
履修のポイント及び留意事項
実習授業であり、1回でも欠席すれば授業に追いつけなくなる可能性がある。欠席分を取り戻すことは学生諸君の自己責任であることに注意されたい。質問は歓迎する。なお、本科目は基本情報技術者試験・午前試験免除認定講座の一部である。
 理工系進学やプログラマとしての就職を希望する学生には、別途C言語/Java等に関する勉強会の開催を予定している。本授業とあわせて参加することを強く推奨する。
講義日程

テーマ内容
第1週基本文法の実践的確認(1)簡単なゲーム制作を通じて、基本文法の再確認(フォーム・変数・演算・条件分岐)を行う。
第2週基本文法の実践的確認(2)簡単なゲーム制作を通じて、基本文法の再確認(論理演算・繰り返し・制御フロー)を行う。
第3週基本文法の実践的確認(3)簡単なゲーム制作を通じて、基本文法の再確認(イベントプロシージャの作成・設定)を行う。
あわせて、変数スコープについて確認する。
第4週基本文法の実践的確認(4)簡単なゲーム制作を通じて、基本文法の再確認(配列)を行う。
第5週クラスとメソッドの利用プログラムに活用できるクラス・構造体を紹介するとともに、乱数関数、文字列操作関数、数学関数などの利用方法について学ぶ。
第6週独自メソッドの定義と利用メソッドの定義方法、値引数・参照引数・配列引数の指定とその効果について
第7週エラー処理の基礎Try-Catch構文による例外処理の実現方法について
第8週コントロール標準コントロールの基本機能と配置・タブオーダー、グループ化の方法について
第9週コントロール応用標準コントロールを活用したプログラム制作と、非標準コントロールの活用方法について
第10週多様な入力捕捉キーボード、マウスからの操作(クリック・ホイール・ドラッグ等)をイベントとして捕捉する方法について
第11週コレクションコレクションの概念とFor Each構文の活用方法について
第12週複数フォームの活用複数のフォームからなるプログラムの制作方法とフォーム間の連携について
第13週ファイルシステムとファイル処理の基礎テキストファイルのデータ読み込み・書き込み、フォルダ内のファイル一覧取得、ファイルコピー等について
第14週グラフィック処理の基礎画像ファイルの取り扱いや、キャンバスに画像を描画する方法について
第15週総合演習これまで学んだことを活かした総合演習問題に挑戦する


他の授業科目との関連
「ソフトウェアデザインI」の履修が必須である。
また、プログラミングの理論的背景を理解し、より効率のよいプログラムを開発できるようになるために、「アルゴリズム」と並行して受講することを強く勧める。
その他、プログラミングそのものがシステム開発においてどのような役割を果たすのか理解を深めるために、「システムマネジメント」の履修も勧める。
評価方法
以下の観点をもとに総合評価を行う:
・出席及び実習態度を含む授業姿勢(25%)
・定期的に課すレポート(口頭試問を含む)の内容(75%)
教科書
Web上にテキストや教材・サンプルを構築するので、特定の教科書は利用しない
参考図書
授業時間中に適宜紹介する
オフィスアワー(授業相談)
研究室にていつでも受け付ける
学生へのメッセージ
何よりもプログラミングを楽しんでください。また、プログラミングを理解することによって、コンピュータとの付き合い方も大きく変わります。