講義概要 |
日本の重要な歴史事象や文化遺産を取り上げ、日本のアイデンティティーがいつごろ、どのように形成されてきたかを考察する。文化面は、大きく二つのテーマに基づいて授業を構成する。一つは日本独自の伝統文化であり、もう一つは諸外国との接触・交流をとおして導入した外来文化である。その両面において、日本という国をとらえ、あらためて日本への認識を深める。その際、日本の生活様式を見直しながら、日常生活に密着した授業内容とする。 |
到達目標 |
日本人でありながら、日本のことを知らない人が非常に多い。「日本再発見」をキーワードに、「日本のことをもっとよく知ること」が目標である。国際交流の場に居合わせたら、日本のことをどのように、どのくらい紹介できるのかは大切である。 |
履修のポイント及び留意事項 |
授業の中で、補助教材資料をプリントして配布する。
授業にはノートを持参すること。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | 原始社会 | 縄文、弥生時代の生活と文化、日本人のルーツ | 第2週 | 古代社会の形成 | 中国との交流、卑弥呼と邪馬台国 | 第3週 | 古代社会の展開 | 中国との交流、仏教の流入と飛鳥・天平文化 | 第4週 | 古代社会の成熟 | 藤原氏の栄華、貴族と庶民のくらし | 第5週 | 中世社会の形成 | 仏教の興隆と日本人の宗教観 | 第6週 | 中世社会の展開 | 武士の時代へ、戦国武将の生き様 | 第7週 | 近世社会の形成 | 日本の国家統一、南蛮文化の流入 | 第8週 | 近世社会の展開 | 江戸庶民のくらし、武士道精神 | 第9週 | 提出レポートの発表Ⅰ | 学生個人が調査・研究したテーマを発表する | 第10週 | 提出レポートの発表Ⅱ | 学生個人が調査・研究したテーマを発表する | 第11週 | 日本の神話 | 古事記、日本書紀による日本神話 | 第12週 | 日本の伝統行事 | 日本の風習、ハレとケガレ、禊と祓い | 第13週 | 近代社会の形成 | 明治維新、文明開化と日本の変化 | 第14週 | 帝国主義時代 | 国際状況と日本の大陸進出
激動の東アジア世界 | 第15週 | 戦後民主主義時代 | 日本の敗戦と戦後改革、国際平和と民主主義 |
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他の授業科目との関連 |
国際文化学科の授業はすべて関連があるので、積極的に学修してほしい。 |
評価方法 |
定期考査の成績、レポートの提出状況、授業への参加状況等を総合的に判断し評価する。 |
教科書 |
なし。補助資料をプリントして配布する。 |
参考図書 |
授業の中で、随時紹介する。 |
学生へのメッセージ |
日本のこと、知っていますか。意外に知っているようで知らないことが多い。日本人のアイデンティティーを一緒に考えよう。
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