講義概要 |
世界遺産という制度の創設と真の理念を理解し、日本国内で登録された17ヶ所の世界遺産がいかに基準を満たし登録される事となったか、その経緯の確認と、それぞれの遺産が持つ固有の価値、併せて観光化される事によるメリット・デメリット等を明らかにし、未来に向けて価値を損なわない持続可能な観光資源としてのあり方等を検証する。 |
到達目標 |
国内の各登録遺産の真実性・完全性など、その価値の真髄及び持続の必要性を理解し、次世代の観光産業のあるべき姿を構想するスタートラインとする。また他産業を目指す者も含め、今後の日本の活性化のため、経済一辺倒ではない国のあり方(デザイン)を考えるヒントとする。 |
履修のポイント及び留意事項 |
世界遺産の本来の目的と観光化、両者のプラス・マイナス要因(因果関係)を絶えず意識する。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | そもそも世界遺産とは何か | 世界遺産の始まり〜現在まで、登録基準と区分、管理体制のあり方と観光との係り。 | 第2週 | 登録遺産の検証 (1) | 各登録遺産の価値と課題を検証する。 法隆寺地域の仏教建造物、姫路城 | 第3週 | 登録遺産の検証 (2) | 〃 屋久島 、白神山地 | 第4週 | 登録遺産の検証 (3) | 〃 古都京都の文化財 | 第5週 | 登録遺産の検証 (4) | 〃 白川郷・五箇山の合掌造り集落 | 第6週 | 登録遺産の検証 (5) | 〃 原爆ドーム 、厳島神社 | 第7週 | 登録遺産の検証 (6) | 〃 古都奈良の文化財 | 第8週 | 登録遺産の検証 (7) | 〃 日光の社寺 、 紀伊山地の霊場と参詣道 | 第9週 | 登録遺産の検証 (8) | 〃 琉球王国のグスク及び関連遺産群 | 第10週 | 登録遺産の検証 (9) | 〃 石見銀山遺跡とその文化的景観 | 第11週 | 登録遺産の検証(10) | 〃 知床 、 小笠原諸島 | 第12週 | 登録遺産の検証(11) | 〃 平泉—仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 | 第13週 | 登録遺産の検証(12) | 〃 富士山—信仰の対象と芸術の源泉 | 第14週 | 今後の観光のあり方について | 文化・自然等の登録遺産の保護・保全とツーリズムとの関係最適化の為に | 第15週 | 世界遺産の将来展望 | 国内の暫定リストなども検証しつつ、世界遺産の将来展望(方向性)を推量する。 |
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他の授業科目との関連 |
観光と世界文化遺産(海外) |
評価方法 |
出席状況、授業態度、学期末試験により総合的に評価する。 |
教科書 |
使用しない |
参考図書 |
使用しない |