講義概要 |
捻挫や骨折をはじめ熱中症や貧血など運動やスポーツ活動にともなう外傷や疾病は数多い。このような不慮の事故や疾病は競技スポーツや学校体育ばかりでなく、海水浴,登山,遠征のための移動中など、時と場所に関係なく発生する。発生時の正しい対応が救命につながり、重篤な状態に移行することを防ぐ。したがって健康管理やスポーツの指導にたずさわる人達は、緊急の事態を常に予想し、素早く適切な処置ができるような知識と技術とを身につけておかなければならない。また、イベントや大会を運営する際には救護体制を整えておくことを重要となる。
本講義では、運動やスポーツにともなう外傷・疾病に対する救急・応急処置の知識と技術を学び、そのような事例に遭遇した際に適切な行動をとれるよう実習を行う。 |
到達目標 |
・スポーツ外傷・障害について理解している。
・心肺蘇生法やRICE処置について知識を深め、実践できるようにする。
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履修のポイント及び留意事項 |
運動できる服装、運動シューズ(室内用、外用)で受講すること。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | ガイダンス | 授業の概要(全体の構成、進め方、評価等)についての説明 | 第2週 | スポーツ活動に関連した外傷・疾病(講義) | スポーツ現場で起こりえる外傷・疾病について概説する | 第3週 | 救急蘇生法(1)(講義) | 救急蘇生法について解説する | 第4週 | 救急蘇生法(2)(実習) | 心肺蘇生(CPR)について知識と技術を習得する | 第5週 | 救急蘇生法(3)(実習) | 自動体外式除細動器(AED)の取り扱い方、気動異物除去法を習得する | 第6週 | スポーツ外傷と救急処置(1)
(講義および実習)
| 創傷処置について知識と技術を習得する | 第7週 | スポーツ外傷と救急処置(2)
(講義および実習)
| RICE処置について知識と技術を習得する | 第8週 | スポーツ障害とその対処法(1) | 上肢において発生しやすいスポーツ障害とその対処法について解説する | 第9週 | スポーツ障害とその対処法(2) | 下肢において発生しやすいスポーツ障害とその対処法について解説する | 第10週 | 関節弛緩性 | 関節弛緩性とスポーツ時の怪我との関係について解説する | 第11週 | 環境とスポーツ(1)(講義) | 暑熱・寒冷・高所など様々な環境下で安全に運動・スポーツを行う方法について解説する | 第12週 | 環境とスポーツ(2)(実習) | 熱中症に対する予防・処置法を習得する | 第13週 | 事故防止と救護体制(1)(講義) | イベントや大会における救護体制について解説する | 第14週 | 事故防止と救護体制(2)(実習) | イベント運営時の救護体制についてグループでディスカッションし、発表する | 第15週 | まとめ | これまでの講義のまとめ。学期末レポート課題の説明 |
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他の授業科目との関連 |
体育・スポーツ系での編入を希望する者は必ず履修すること。 |
評価方法 |
出席、授業態度、レポート課題などを総合的に判断する。尚、評価方法の詳細はガイダンス時に提示する。 |
教科書 |
特になし |
参考図書 |
その都度提示する |