講義概要 |
「異文化」とはどのような文化なのだろうか? 地域や国が違えば異なる文化が存在することは容易に推測することができる。それでは「異文化コミュニケーション」とはどのようなコミュニケーションなのだろうか? 相互理解や異文化との共生のためには何が必要なのだろうか? また、国内には異文化は存在しないのだろうか? 本講義ではこのような疑問に答えるために、さまざまな特色のある文化を実例としてとりあげる。また、異なる文化をどのようにとらえるかについての「視点」の取り方を学んでいく。講義のなかでは、異文化コミュニケーションを容易にするためのクイズなども取り入れ、実践的に異文化コミュニケーションが可能になるように配慮する。 |
到達目標 |
「異文化」を考えるためのいろいろな手掛かりについて理解する。「異文化コミュニケーション」が必要になった場合にどのように行動するかについて実践的な知識を習得する。「異文化」に出会った時、また、自分が「異文化」のなかに身を置いた時に自分に起こるであろう変化について理解する。
抽象的な思考力を養うことで、具体的な「異文化」や「異文化とのコミュニケーション」を容易にする思考力を養う。 |
履修のポイント及び留意事項 |
抽象的な講義内容を理解するためには、「話を聞くだけ」という履修態度は望ましくない。自ら考える姿勢が必要である。
出席・遅刻については本学の規定に従うので自己管理をすること。
三回実施するテストをすべて必ず受け、学修内容の理解度を深めること。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | 異文化から見た日本 | 異文化圏から日本に来た人の日本への観察を参考に、異文化コミュニケーションの手掛かりをつかむ。 |
週 | テーマ | 内容 |
第2週 | 異文化から見た日本 | 第一回目の講義を題材にして、どのような視点で異文化をとらえるかを考える |
週 | テーマ | 内容 |
第3週 | 異なる文化と接する場合 | 異文化と接触するとどのような変化を体験するのだろうか? 自らの経験を探る講義から、異文化コミュニケーションを考える |
週 | テーマ | 内容 |
第4週 | 異文化はどこにあるのか? | 身近なところで発見できる異文化から、異文化コミュニケーションの方法を模索する |
週 | テーマ | 内容 |
第5週 | 異文化を検討する視点 | 異文化を検討する視点にはどの様な考え方があるのかを学修する |
週 | テーマ | 内容 |
第6週 | 第一回テスト | かならずテストを受けること |
週 | テーマ | 内容 |
第7週 | 異文化の形成 | 物が伝搬する過程とそれによって創造されていくさまざまな文化について考える |
週 | テーマ | 内容 |
第8週 | 異文化を考える方法 | 異文化と異文化コミュニケーションを考える方法を学ぶ |
週 | テーマ | 内容 |
第9週 | 異文化コミュニケーションのトレーニング | クイズなどを用いて異文化コミュニケーションを容易にする発想を養う |
週 | テーマ | 内容 |
第10週 | 教育と異文化コミュニケーション | 教育が異文化理解に果たす役割を考える | 第11週 | 第二回デスト | 第一回テストに引き続き、かならず受験すること | 第12週 | 共通だけれども異なる文化 | 葬儀のようなどのような文化にもみられる儀式から、異文化の諸相を学ぶ | 第13週 | 多彩な文化を含む文化圏 | インドを例にして、一つの文化圏にさまざまな文化が包含されている様子を考察する | 第14週 | インドの教育があつかう異文化コミュニケーション | インドの教育事情から、異文化コミュニケーションを考察する | 第15週 | これまでの講義のまとめ | 本講義で扱った異文化理解・異文化コミュニケーションの手法を復習する |
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他の授業科目との関連 |
本学で開講されているいろいろな科目を履修することが望ましい。両学科には多くの「異文化」への手掛かりがある科目がある。科目名称にこだわらずに多くの知識・技能を習得する手掛かりを提供するのが本講義である。 |
評価方法 |
期末テストを含めて全部で三回の筆記試験を実施する。これら三回の筆記試験をかならず受けること。出席・遅刻については本学の規定に従うので、しっかりと自己管理をすること。 |
教科書 |
担当教員が作成するプリントを毎回の授業で配布する。従って教科書は定めない。 |
参考図書 |
授業中に参考となる図書を紹介する。 |
オフィスアワー(授業相談) |
担当教員は昼休み時間は研究室に在室しているので、質問などがあれば研究室を訪ねることが可能である。また、必要に応じて別途質疑応答のための時間を設定することも可能である。 |
学生へのメッセージ |
自分を知り、異文化を知ることで、視野を広げることができる。社会人となるまえに、また、進学するまえに、本講義で抽象的な思考力を養ってもらいたい。 |