週 | テーマ | 内容 |
第1週 | 講義の概要 | 講義の全体的な展望。講義の展開、評価方法、レポートの書き方等。 |
第2週 | <文化>の意味1 | 文化cultureとは何を意味するのか。自然と対置される文化。文化人類学が教える文化への理解。 |
第3週 | <文化>の意味2 | 文化の諸相を考える。対抗文化や脱工業化時代の文化等の分析を通して文化の自己運動を考える。 |
第4週 | <文化>の意味3 | 全ての文化は混血である。一つの文化は、それ自身すでに他の文化との交流のもとに形成されたものである。この視点から、国際文化を再考する。 |
第5週 | <国際>の意味1 | 国際internationalという語に秘められた血塗られた歴史。国際という言葉の意味。<国家Nation>を超える意味とマルクス等のインターナショナルの関係。 |
第6週 | <国際>の意味2 | 国民国家が示す対立、係争の過去。近代国家成立の歴史と矛盾の分析。矛盾は、国民国家に固有なもので、その解消は不可能なのか。 |
第7週 | <国際>の意味3 | 国際文化とは、以上のような過去に刻印された言葉として、必ずしも歓迎されるものではない。紛争と戦争に彩られた国際文化という理念の確認。 |
第8週 | ビデオ鑑賞+理解度を計る小テスト | ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦を扱ったビデオ鑑賞。レポート(感想文の)提出。具体的な国際文化の理解。レポートの書き方の指導も同時に行う。 |
第9週 | 国際文化の理解1 | <国際文化>という、今まで特に政治的・経済的な桎梏に取り込まれ、操作されてきた言葉を、新たな意味付けのもとに理解する。 |
第10週 | 国際文化の理解2 | 地球が、人間に対して相対的に小さくなった今日、新たな地球上での共生を前提とする、国家や文化の関係の再構築の必要性を考える。 |
第11週 | 共生の国際文化論1 | 地球的規模の共生と共存を明確なテーマと設定し、そこから未来に向かって国際的に通用する文化を考える。 |
第12週 | 共生の国際文化論2 | ハンガリー・オーストリア帝国や旧ユーゴスラビアを例に、多民族、多宗教の世界での共存について考える。 |
第13週 | 共生の国際文化論3 | 多文化主義を分析することで、新たな国際社会の共生の可能性を探る。地域主義等、共生に向けて、国家に縛られ続けてきたアイデンティティを開放する。 |
第14週 | 共生の国際文化論4 | グローバリゼーションを、自由競争だけでなく、地球規模での環境等への対応と言う視点から捉えなおし、共生の国際文化論の立場から日本という国の今後を再確認する。 |
第15週 | まとめ+小テスト | 理解度を計る小テスト2回目 |