講義概要 |
本講義では、「簿記A」の学習内容を基にして、簿記の核心部分である決算処理について学ぶ。会計処理が複雑かつ難しくなっていくが、がんばって学習していくと、簿記のおもしろさや仕組みのすばらしさを実感するようになる。
簿記は、単に知識を暗記するのではなく、繰り返し紙に書いて覚えていくことが重要である。毎授業後、自学自習のための課題プリントを配布する。e-ラーニング教材を活用して復習を行い、知識の定着を図ること。授業では、日商簿記3級の取得を目指して授業を進めていく。商業高校等ですでに簿記の基本的な学習を終えている学生は、2級の資格取得に向けて自学自習することを期待する。
簿記の知識・技術は、ビジネスパーソンが身につけておくべきスキルのひとつとして、簿記の資格の有無を採用の条件にしている企業も多い。
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到達目標 |
簿記の仕組みを理解し財務諸表を作成することができる。 |
履修のポイント及び留意事項 |
簿記は積み上げ式の学習である。限られた時間の中で3級レベルの知識に到達すべく授業を進めていくので、欠席すると内容が理解できなくなる。「簿記B」では、決算という簿記の核心部分を学習するので復習を欠かさないこと。なお、理解できないことや疑問に思うことは積極的に質問して欲しい。授業には、卓上型の電卓、定規を持参すること。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | その他の債権・債務の記帳(1) | 未収金と未払金、前払金と前受金 | 第2週 | その他の債権・債務の記帳(2) | 仮払金と仮受金、立替金と預り金、商品券と他店商品券 | 第3週 | 固定資産および有価証券の記帳 | 固定資産の取得と売却、有価証券の購入と売却、配当金の受け取り | 第4週 | 個人企業の資本と租税公課 | 資本の引き出し、訂正仕訳、税金の記帳 | 第5週 | 試算表の作成 | 合計試算表、残高試算表、合計残高試算表 | 第6週 | 決算整理(1) | 現金過不足の整理、消耗品の整理 | 第7週 | 決算整理(2) | 売上原価の計算、振替仕訳 | 第8週 | 決算整理(3) | 貸し倒れの意味、貸倒引当金の設定 | 第9週 | 決算整理(4) | 有価証券の評価替え、固定資産の減価償却計算、直説法と間接法 | 第10週 | 決算整理(5) | 費用・収益の繰延・見越 | 第11週 | 決算整理(6) | 精算表の作成 | 第12週 | 財務諸表の作成 | 総勘定元帳の締め切りと開始記入、繰越試算表、貸借対照表、損益計算書 | 第13週 | 伝票会計 | 証ひょうと伝票、3伝票制と5伝票制 | 第14週 | 総合問題演習(1) | 総合問題の解法を通して簿記の一連の流れを理解する総まとめ | 第15週 | 総合問題演習(2) | 総合問題の解法を通して簿記の一連の流れを理解する総まとめ |
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他の授業科目との関連 |
「簿記A」 |
評価方法 |
定期考査40%、小テストと課題提出40%、受講態度および出席状況20%
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教科書 |
合格テキスト日商簿記3級(TAC出版) |
オフィスアワー(授業相談) |
随時 |
学生へのメッセージ |
単に暗記するのではなく、簿記の仕組みをしっかり理解することが大事。毎日送信するQ-mail(仕訳問題メール)は必ず解答すること。また、授業で学んだことをe-ラーニング教材を活用して復習して欲しい。 |