講義コード 1277J
講義名 レジャー&ツーリズム概論I
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 木曜日
代表時限 2時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択
履修セメスター 第2セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
非常勤講師 ◎ 宮内 順 (指定なし)
教授 西野 仁 (指定なし)

講義概要
今日の社会で、レジャーやツーリズムは、経済的あるいは社会的に重要であるだけでなく、生活の質を高め、心身ともに健全で充実した日々を送る上で、なくてはならないものとして、高く評価されるようになった。「ウェルビーイング(well-being)」という言葉は、生活する上で健全で幸福な状態を意味すると言われているが、まさに、レジャーやツーリズムは、私たちの生活で「ウェルビーイング」の状態を創出する大切な役目を果たしていると言ってもよい。

この講義は、レジャーそしてツーリズムの世界を概説し、その今日的な意義を検証することを目的としている。レジャーそしてツーリズムという現代を代表する文化が、実は古代から育まれ、人類の歴史とともに発展してきたこと、時代の変遷とともに、その外形を変えつつも、その本質にある人と人との関係には共通の思想があり、そこにホスピタリティという精神を見ることができることを、豊富な事例を通して具体的に考察する。
到達目標
(1)レジャーやツーリズムが私たちの生活で果たしている役割を把握できる
(2)レジャーやツーリズムの発展の経緯を知り、社会との関わりを理解できる。
(3)レジャーやツーリズムの基本と言われるホスピタリティを説明することができる。
履修のポイント及び留意事項
授業には、問題意識をもって積極的に参加すること。
講義日程

テーマ内容
第1週レジャー・プレイそしてゆとりとはレジャー、プレイ、ゆとりなどの類似な概念と仕事や労働との関係について
第2週社会とレジャー(歴史的認識)狩猟時代から現代に至る社会の変化とレジャーに期待する役割について
第3週レジャー・ゆとりを大切にする思想レジャーを大切にする思想(特に欧米と日本の場合)について、
第4週観光の社会的役割(1)語源から見る観光     (2)観光の役割 
(3)国際観光の現状      (4)国内観光の現状
第5週日本の観光政策(1)観光基本法        (2)観光立国推進基本法
(3)旅行業法         (4)観光圏整備法
第6週観光の成立と発展(1)ホスピタリティの源流   (2)聖地巡礼のたび
(3)地理的世界の拡大     (4)日本の旅の歴史
第7週近代観光の黎明(1)英国の産業革命      (2)グランドツアー
(3)トーマス・クックの旅   (4)近代観光の発展
第8週観光産業の成立(1)旅行会社の成立      (2)近代ホテルの発達
(3)戦前の旅行会社      (4)民間航空の成立
第9週マスツーリズムの時代(1)団体旅行の発展      (2)パッケージツアーの成立
(3)メディア販売       (4)マスツーリズムの課題
第10週旅行商品の企画と販売(1)旅行商品の企画      (2)旅行商品の造成
(3)旅行商品の販売      (4)旅行商品の催行
第11週オルタナティブツーリズムの提唱(1)オルタナティブツーリズム (2)エコツーリズム
(3)グリーンツーリズム    (4)着地型観光
第12週国際交流とアジアの観光(1)インバウンドとは     (2)インバウンドの現状
(3)アジアの旅行市場     (4)インバウンドの課題
第13週航空業界の現状(1)航空機の誕生と発展    (2)空の自由と2国間協定
(3)ジャンボ機の導入     (4)規制緩和と低運賃航空会社
第14週宿泊業界の現状(1)ホテルの成立       (2)ホテル・チェーンの発展
(3)ホテル産業の現状     (4)ホテル産業の課題
第15週インターネットと観光産業(1)インターネットの影響   (2)オンライン旅行会社
(3)宿泊予約システム     (4)明日の観光産業


他の授業科目との関連
他のレジャー&ツーリズム科目を履修することで、体系的な学習を進めることが望ましい。
評価方法
試験(40%)、出席状況(20%)、授業態度(20%)、課題(20%)により評価する。
教科書
なし