講義コード 1275A
講義名 日本歴史地理研究
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 火曜日
代表時限 3時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択
履修セメスター 第1セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 亀田 俊隆 (指定なし)

講義概要
 国際化の進展に伴って、外国を訪問する機会が増え、また日本を訪れる外国人は年々増加している。国際間の交流が活発になればなるほど国際理解、異文化理解の重要性は高まっている。相手を理解し、かつ自分をわかってもらうには、言葉の問題はともかく、大切なことは相手方の国内事情や歴史を正しく理解しているかどうかということである。相手方の歴史(世界史)を学ぶとともに日本の歴史を知り、日本の歴史事象や文化遺産を相手方に正確に伝えることができることが必要である。それなくして真の国際交流はありえないと考える。
 この講座は、日本の重要な歴史事象や文化遺産を取り上げるが、細かな事項や高度な事柄に深入りすることは避け、厳選した内容の構成にしている。各時代において、諸外国との政治的、経済的、文化的な接触・交流が、日本の歴史と文化の展開にどのような影響を及ぼしたかを国際環境や地理的条件などと関連づけ、世界の中の日本という視点からとらえたいと考えている。
 なお、歴史を過去の産物に終わらせないために、現在の私たちの身近な生活文化と関連づけ、生活の中から我が国の歴史や文化を理解できる授業内容にしたいと考えている。
到達目標
・国際理解、異文化理解の姿勢・態度を身に付けること。
・日本の歴史に対する興味・関心を高め、歴史的思考力を培うこと。
・世界の中の日本という視点でものごとを考え、国際協力、国際平和の精神を養うこと。
履修のポイント及び留意事項
授業時に補助教材としてプリント類配布する。教科書、ノートを持参してもらいたい。
講義日程

テーマ内容
第1週東アジアの中の日本I小国分立と金印「漢委奴国王」  邪馬台国女王卑弥呼  魏志倭人伝をみる
第2週東アジアの中の日本II遣隋使・遣唐使の派遣  飛鳥文化、天平文化の特質  貴族と庶民のくらしを考察
第3週東アジアの中の日本III平城京から平安京へ  藤原氏の栄華  国風文化をみる
第4週一体化する世界と日本I武家政権の展開  仏教の興隆  日本のアジア外交(朝貢貿易、日韓関係)を探る
第5週一体化する世界と日本II群雄割拠の戦国時代  キリスト教の伝来  鉄砲の伝来  信長・秀吉・家康時代
第6週一体化する世界と日本IIIオランダ商人や朝鮮通信使の往来  江戸時代の産業の発達と庶民のくらしを考える 
第7週近代化のうねりの中でIペリー来航と開国の状況  幕末の動乱をビジュアルに考察する    
第8週近代化のうねりの中でII文明開化と特色を考え、西欧思想の影響を自由民権運動から捉える   
第9週近代化のうねりの中でIII明治政府の諸改革  政府に対する士族と農民の抵抗をみる  殖産興業の特質  
第10週帝国主義の時代I日清戦争と日露戦争を契機に激動する国際情勢を探る 独占資本主義と社会問題の考察
第11週帝国主義の時代II不幸な日中、日韓時代を振り返り、中国、朝鮮の対日民族闘争を考察する
第12週帝国主義の時代III太平洋戦争の実態を直視し、戦争と平和の問題を考える
第13週戦後世界と日本日本国憲法の成立から民主的諸改革を探る  高度経済成長の光と影を考察する
第14週世界の中の日本昭和から平成へ  現代日本の課題を考える
第15週まとめ定期テストの実施


他の授業科目との関連
他の授業もすべて知性の高揚に必要不可欠であり、大切に受講してほしい。
評価方法
定期テストの成績、レポートの提出状況、授業への参加状況等を総合的に判断し評価する。
教科書
プロムナード日本史 浜島書店
参考図書
授業の中で随時、学修に適する参考図書を紹介する。