講義コード 1274A
講義名 地域文化圏研究(アジアB)
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 木曜日
代表時限 2時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択
履修セメスター 第3セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ チョウ アンナ (指定なし)

講義概要
中国は4000年もの長い歴史にめぐまれ、その文化は極めて多彩で、今なお多くの人々を魅了している。日本はその中国と、歴史的・文化的・経済的に密接な関係にある。同じ漢字文化を共有する日本と中国の同質性・異質性を理解し、両国の友好的な関係を対等な立場で構築していくことは、とても大切なことから、講義内容は中国文化を中心としているが、それは同時に日本人と日本文化を考えることにつなげていきたい。実際の授業を通して、諸君の興味・関心に応じ、具体から普遍へと進みたいと考えている。
到達目標
本講義は、中国を軸としてグローバルな物の見方を養い、中国の文化を理解できる教養と知識を備えるとともに、その学習を通して、自らの位置とあり方を顧み、人間の持つ普遍性を追究していける人材の育成を目指している。
履修のポイント及び留意事項
きちんと出席して学習に努めること。文化と言語について関心を深めること。
講義日程

テーマ内容
第1週中国概説地理・気候・人口・漢民族・少数民族等、中国の広域性と多様性について概観する。   履修上の注意
第2週中国人の「礼儀作法」公共の場での礼儀・マナーから中国文化を考える。
第3週中国人の「プライド」「中華思想」に見る中国人の自尊心。自尊心の理解は国際理解のカギとなる。
第4週中国人の「恋愛・結婚」先に告白するのは男?女? 万国共通のように見えて、恋愛・結婚にも国民性があらわれる。
第5週中国人の「小皇帝・お姫様」子供を大事に育てる親の姿をとおして中国文化を考える。
第6週中国人の「食文化」「食い物の恨み」という言葉もあるように、それほど大事な文化の基本が「食」である。
第7週中国人の「食文化」中国特有の八大料理をとおして中国文化を考える。
第8週中国人の「屈辱感」「逆鱗」に触れると龍は怒ります。中国人はどうでしょうか。何を屈辱と感じるかをとおして、中国文化を考える。
第9週中国人の「誕生日」誕生日を祝うのにゆで卵を食べるの?日本人の誕生日祝いと比較しながら中国人の特性を考えます。
第10週中国人の「結婚式」冠婚葬祭」にみる中国文化の考察。借金しても結婚式は盛大に。
第11週中国人の「葬式」人生の最後は「お葬式」。中国と日本の葬式をとおして、文化を考える。
第12週中国語縁起言葉「言の葉の幸(さきわ)う国日本」。中国人も縁起のよい言葉で事態の前進・好転をはかります。言語感覚の中に文化が宿っている。
第13週中国人の「お正月」中国と日本の新年の挨拶、年越しを行う時間の違い、飾り物や食べ物の違い、または縁起の違いなどを考える。
第14週中国の伝統的祭日紀元前千年以上の殷商王朝から春節を祝う伝統をとおして、文化を考える。
第15週まとめ全体をとおして、中国文化と日本との関係について総括する。


他の授業科目との関連
他の国際文化関係科目と関連するが、言語の面では中国語Ⅰ・Ⅱ、中国語などと関連がある。
評価方法
授業中の発表・レポート・出席を成績評価の一つとして重視する。
教科書
特定の教科書は使用しない。
参考図書
『中国四字熟語』
学生へのメッセージ
日中両国の架け橋となりましょう。