講義概要 |
本講座では観光現象を構成する主要素材の一つである観光資源が、観光客の要求レベルの向上、価値観の多様化などでどのように変遷したか、各時代毎の経済状況や社会背景も加味しながら比較検証、併せて現状での観光と資源の関係・役割等を明確にする事で将来の観光及び観光産業はどのように・どの方向に進化するべきかを考察する。 |
到達目標 |
・国内外の主要な観光資源を題材とし、これらに連動する観光産業の現状と、社会・経済・文化・自然等のかかわりについて理解を深める。
・地域の観光的な価値については、社会や市場(観光客の欲求の多様化を含む)の変化、自治体等の観光政策・観光行政での取組みや、観光産業の動向により大きく影響を受ける事となる実態を知り、将来に亘る発展産業として観光産業の在り方を考える事が出来るようになる。
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履修のポイント及び留意事項 |
各時代毎の観光客の欲求の喚起や充足のレベルを知る事で次世代の観光産業のあり方を絶えず考察する。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | 観光資源とは | 観光現象における意味と役割について | 第2週 | 年代別観光資源と取巻く環境 | 1960年代・70〜80年代・90年代以降の観光資源と社会環境の推移 | 第3週 | 国内の観光と資源(1) | 温泉と宿泊形態の変化 | 第4週 | 国内の観光と資源(2) | 交通機関の推移と観光資源 | 第5週 | 国内の観光と資源(3) | ブームと神社仏閣 | 第6週 | 国内の観光と資源(4) | 町並み、街道、歴史上の人物出身地、テーマパーク | 第7週 | 国内の観光と資源(5) | 地域活性化を目的に自治体等によるご当地観光資源の発掘と観光提案の進捗状況 | 第8週 | 国内の観光と資源(6) | 訪日旅行の変遷 | 第9週 | 海外の観光と資源(1) | 旅行先の変化、街道、島 | 第10週 | 海外の観光と資源(2) | 国内新婚旅行〜海外ハネムーンへと旅行先の推移と形態の変化 | 第11週 | 海外の観光と資源(3) | 航空機の就航や撤退による旅行先の変化 | 第12週 | 海外の観光と資源(4) | 邦人の韓国ブームと韓国人の訪日ブーム | 第13週 | 海外の観光と資源(5) | 休暇取得の長期化に伴う旅行形態の変化や媒介機能(交通機関等)の観光資源化 | 第14週 | 観光資源の創造(1) | 商品開発の重要性 「モノ」を利用して「コト」を提案する。 | 第15週 | 観光資源の創造(2) | 観光産業の未来 観光産業は国の基幹産業になり得るか? |
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他の授業科目との関連 |
レジャー&ツーリズム演習 |
評価方法 |
平常点(30%)・課題(30%)・学期末試験(40%)により総合評価を行う。 |
教科書 |
使用しない |
参考図書 |
観光概論 前田 勇編著 発行社:学文社 |