講義コード 1239J
講義名 ビジネス演習B
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 金曜日
代表時限 3時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第4セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 赤井 ひさ子 (指定なし)

講義概要
学生であるか社会人であるかにかかわらず、基本的に承知しておくべき社会的習慣がある。本講義では、特にビジネスの場面に焦点をあてて、いわばビジネス・マナーといった範疇に入るさまざまな知識・技能について講義と実習から学んでいく。
実社会には多様な習慣があり、いろいろな分野があるため、「答えがひとつ」でない場合も多い。しかし、基本的な発想や技能を習得していれば、どのような場面にも応用することが可能である。
本講義から学ぶことができるビジネス・マナーをしっかりと修得して、社会的に「自助努力ができる大人」としての自己を確立して欲しい。
各回の講義では実習を行うので、実践的な内容を確認しながら学修することができる。事前学修課題が出された場合には、きちんと取り組むこと。
到達目標
ビジネス・マナーの基本について、知識を身につけ実践ができるようになることが第一の到達目標である。
つぎに、ビジネスや社会生活は一様でない点に気づき、基本的な知識・技能をどのように応用したらよいかを考え、これも実践できるようになることが第二の到達目標である。
「友達詞」と「丁寧語」の違いを知識としてではなく、実際に講義の中での実習で身につけ、使用できるようになることが第三の到達目標である。
毎回の講義で、しっかりと実習に取り組み、「先生が答えをいうまで待っている」といった姿勢で履修することのないように注意してもらいたい。
第四の到達目標は、学修した内容の日常的な実践である。特に「言葉遣い」については、講義での学修を活かして欲しい。
履修のポイント及び留意事項
出席や遅刻については、本学の規定に従うので、自己管理をすること。出席が足りない学生に対して「後から補講をする」といった処置は取らないので注意すること。筆記用具と日本語辞書(電子辞書可)を毎回の講義にかならず持参し、ノートも持参すること。
講義日程

テーマ内容
第1週ガイダンスと履修の注意点の確認。
社会人として大人として必要とされる資質について。
履修時の注意事項を確認し、「単位数かせぎ」のような履修は不可能であることを徹底する。社会人として必要とされる資質について講義をし、実習する。
第2週一般に企業で用いられる用語について。社会人となり就職した場合に知っておくべき表現・用語について学修する。
第3週対人業務について。対人業務の基本的な部分である「言葉遣い」を学ぶ。
実習では「丁寧語」を用いた会話を行う。
第4週会議に関係する技能。一般的に必要とされる「会議に関係する技能」について学ぶ。
第5週多様な状況に対処する方法。実社会ではいろいろな場面が想定される。基本的に必要とされる発想について確認し、どのような行動が適切かを考える。
第6週一般企業の組織と各部署の仕事内容を知る。組織として必要な職務内容についての基本的な知識を確認する。
第7週対外業務について。取引先や顧客と接する場合に必要なことがらを学ぶ。
第8週文書作成の基本知識。対外文書作成の基本知識を確認する。また、「収入印紙」などについての基本的な理解をする。
第9週不測の事態への対応について。予想していなかった場面や自分では解決できそうにない場面でどのような発想をすればよいかを学ぶ。
第10週決裁業務について。社内業務の基本を確認し、日常業務についても実際の業務を理解する。
第11週名刺について。日本のビジネスの場面で名刺が果たす役割を理解し、その合理的な整理方法などについても実習する。
第12週日本のビジネス習慣について。丁寧語の使用について。日本社会に特有のビジネス習慣について理解し、丁寧語の私用について実習する。
第13週日本のビジネス習慣について。日本社会の習慣を知り、それがビジネスの場面でどのように表現されるかを、講義と実習から理解し、修得する。
第14週苦情処理について。顧客からの苦情処理やまちがいの訂正について、適切な方法の基本を理解する。
第15週情報化社会とビジネス業務について。情報化社会について、他講義で習得した知識を参考にしながら、ビジネスの場面で必要な事柄を確認する。


他の授業科目との関連
総合教育科目、語学科目、情報リテラシーなどの科目を積極的に履修し、社会実務についての感性を鋭くみがくことが望ましい。
評価方法
出席や遅刻については本学の規定に従うので、自己管理をおこたらないようにすること。「後から補講をする」とか、「テストの点が悪かった学生に追試をする」といったことはしないので注意すること。
講義を「話を聞くだけ」といった態度で履修するだけでは単位を取得することは不可能である。毎回実習を行うので、自ら実習に参加し、「答えは与えられるもの」といった発想はしないこと。
毎回の実習への参加、最終テストの成績などから、総合的に評価を行う。
教科書
ビジネスマナーの基本ルール (成美堂出版)
ISBN番号
978-4-415-31015-2
参考図書
いろいろなビジネスや社会習慣についての参考図書を講義中に紹介していく。
オフィスアワー(授業相談)
昼休み時間は研究室に在室なので、講義についての相談が可能である。また、必要に応じて別途時間を設定することも可能である。
学生へのメッセージ
実社会には多様な組織・職場・団体が存在する。学生であるか社会人であるかにかかわらず、一定のマナーについての知識を持ち、それらを実践し、また応用することができる「大人としての一個人」となるために、本講義を履修して欲しい。
本講義のみでなくすべての授業について、積極的な履修態度で臨み、事前学修や復習の課題が出された場合には、きちんと取り組んで欲しい。