講義コード 1234J
講義名 オフィスデータ活用実習BII
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 1.00
時間 0
代表曜日 月曜日
代表時限 1時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第4セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 宮川 幹平 (指定なし)

講義概要
データベースは、会計データや顧客データの管理など、現在の我々の生活の様々なシーンで活用されている。しかしながら、その重要性に比べ、一般のIT利用者にとって敷居の高いものであるという印象は拭い得ない。実際、本来であればデータベースを用いるべきシーンに、Excel等の表計算ソフトが代用されているケースも散見される(Excelも優れたオフィスソフトウェアであるが・・・)。

本実習では、小規模な企業や個人などで利用されることが多いデータベースソフトウェアであるMS-Accessを素材として、ビジネスにおけるデータベースの活用方法について学び、データベースがどのようなものなのか、実体験をもって理解することを目指す。

具体的には、データベース(特にリレーショナルデータベース)の基本概念から、簡単なデータベース(テーブル)の作成、データ検索、テーブルの結合、フォームを用いたデータ入力、レポート作成などについて、実習を中心として学習していく。
到達目標
・データベースを業務に活用することの意義(特に表計算との違い)について理解できる。
・MS-Accessを用いて簡単なリレーショナルデータベースを作成することが出来る
・MS-Accessを用いて目的のデータを検索することが出来る。
履修のポイント及び留意事項
指示通りに操作するだけでなく、授業時間外に演習問題や応用問題にも積極的に挑戦することが重要である。
講義日程

テーマ内容
第1週データベースの基本概念データベース、特にリレーショナルデータベースの概略とMS-Accessの特徴について学ぶ。
第2週データベースの作成(1)テーブルの基本構成(フィールド・データ型)について学び、簡単なサンプルを作成する。
第3週データベースの作成(2)主キーの概念(一意性制約)とともに、サンプルにおける主キー、フィールドプロパティ、インデックスの設定方法を学ぶ。
第4週データベース演習(基礎)ビジネスデータをサンプルとして、どのような主キー・フィールドプロパティにするべきかを検討しながら、データベース化する演習を行う。
第5週データ検索クエリ(1)クエリ、特に選択クエリ作成の基本について学ぶ。
第6週データ検索クエリ(2)あいまい検索、比較演算、論理演算を活用した選択クエリの作成について学ぶ。
第7週データ検索クエリ(3)演算を利用した検索、グループ化及び関数を利用した検索について学ぶ。
第8週複雑なデータベースの作成(1)複数のテーブルに分ける意義、正規化と外部キーの概念について学ぶ。
第9週複雑なデータベースの作成(2)簡単なサンプルをもとに、リレーションが設定された複数テーブルのデータベースを作成する。あわせて、参照整合性(参照性制約)の概念について学ぶ。
第10週データ検索クエリ(4)複数テーブルからのデータ検索方法(結合)について学ぶ。
第11週データ検索クエリ(5)単純副問い合わせ、相関副問い合わせなど、複雑なデータ検索クエリについて学ぶ。
第12週フォーム入力フォームの作成方法を学び、簡単なデータベースインタフェースを構築する。
第13週レポート必要なデータを抜き出し、利用しやすくするレポート(ビュー)の機能について学ぶ。
第14週データベース演習(応用)(1)ビジネスデータをサンプルとして、テーブル設計と検索の演習を行う。
第15週データベース演習(応用)(2)ビジネスデータをサンプルとして、テーブル設計と検索の演習を行う。


他の授業科目との関連
情報リテラシーA/B、オフィスデータ活用実習AI/AII、オフィスデータ活用実習BIを履修していれば、理解の助けになる。
また、ITシステム論Cにおいて、データベースという概念そのものや、その構築・検索に用いられる言語(SQL)について学ぶことが出来る。より詳しくデータベースを理解したい場合は履修を勧める。
評価方法
定期的に実施するレポート課題の内容を中心として、授業時間内外の取り組み(出席状況を含む)状況をあわせた総合評価を行う。
なお、レポート提出の際は、その理解度を確認する質問をすることがある。
教科書
Web上に適宜オリジナル教材を展開する。
参考図書
Accessのデータベースのツボとコツがゼッタイにわかる本(秀和システム)
オフィスアワー(授業相談)
随時、宮川の研究室に直接訪問して良い。また、Web教材における質問相談フォーラムを活用することを推奨する。
学生へのメッセージ
本実習ではデータベースの入門的内容しか扱えないが、本授業の内容を契機として、様々な実践活動にMS-Access等のデータベースを利用するようになってくれればなによりである。