講義概要 |
世界の国々では多くの言葉が話されている。しかし、すでに多くの言葉がこの地上から消え去ってしまった。言葉は、それを話す人々の存在証明なのである。この授業では、私たちが人間として言葉を話すことの意味や、言葉がそれぞれの住民や国民の文化形成にどれだけ多くの影響を与えているかを知ることで、学生一人ひとりに私たちが生活しているこの世界により好奇心を持ってもらうとともに、言葉の特殊性を知ることで、自分の話す言葉に対する理解をより広めてもらいたい。 |
到達目標 |
多くの国の言葉を知ることで、母国語以外の言葉を積極的に学びたいという意識をより強くするとともに、言葉をそれが根付いている文化全体から理解する姿勢を身に付けて欲しい。 |
履修のポイント及び留意事項 |
実際に外国語(英語・韓国語・中国語等)を学ぶこと。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | 授業の全体説明 | 授業の進行、到達目標
成績評価
関連テクストの紹介
| 第2週 | 世界の言葉1 | ノートパソコン持参
世界にはどれだけの言葉があるのかNetを用いて調査する。 | 第3週 | 世界の言葉2 | ノートパソコン持参
興味のある言葉3カ国語を取り出し、挨拶表現を比較する。 | 第4週 | 世界の言葉3 | ノートパソコン持参
上記3カ国語を話す人々(国民、住民、民族)について、その文化を調査する。 | 第5週 | 世界の言葉4 | ノートパソコン持参
調査した結果発表 | 第6週 | 言葉とは1 | 人間と言葉:言葉を話すことがどの様に人間を形成してきたか? | 第7週 | 言葉とは2 | ものと言葉:言葉の指示作用について | 第8週 | 言葉とは3 | 自分の言葉と他人の言葉:母語の意識と外国語の排斥
人称名詞が作り出す、<私>の世界 | 第9週 | 言葉とは4 | 日本語の特殊性:他の言語との比較分析 | 第10週 | 言葉と文化に関するビデオ観賞 | 観賞後レポート提出 | 第11週 | 言葉と文化の結びつき1 | 言葉は文化を通して理解できるとともに、文化とともに変化する。 | 第12週 | 言葉と文化の結びつき2 | 各国語語表現に示される各文化の特殊性:日本語 | 第13週 | 言葉と文化の結びつき3 | 各国語語表現に示される各文化の特殊性:英語 | 第14週 | 言葉と文化の結びつき4 | 各国語語表現に示される各文化の特殊性:フランス語 | 第15週 | まとめテスト | |
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他の授業科目との関連 |
英語の他に、韓国語や中国の語学を学ぶことで、実際に外国語を学びながら、言葉と文化について考えてもらいたい。 |
評価方法 |
出席と授業への参加 50%
ビデオ観賞後のレポート20%
最終レポート 30% |
教科書 |
特にありません。 |
参考図書 |
「ことばと文化」「日本語と外国語」(鈴木孝夫、岩波新書)、「ことばと国家」(田中克彦、岩波新書)、「日本的自我」(南博、岩波新書)、「翻訳は以下にすべきか」(柳瀬尚紀、岩波新書)、「「日本語の歴史全7巻」(平凡社ライブラリー)他 |
オフィスアワー(授業相談) |
いつでもOKです。 |
学生へのメッセージ |
言葉を文化全体から理解する態度を学んでください。 |