講義概要 |
健康とは私たちの身体のどのような状態を呼ぶのだろうか。1946年に世界保健機構(WHO)は、「健康とは、身体的、精神的および社会的に完全に良好な状態であり、単に病気や虚弱でないということだけではない。上記のような健康を享受することは、人種、宗教、政治的信念、経済的、社会的状態を問わず、全ての人類の基本的権利のひとつである」と発表している。このWHOの定義に照らした時、私たちの健康状態はどうであろうか。現在、日本は世界でも有数の長寿国となっている。これは喜ばしい事であるが、今後の到来する超高齢社会への対応も必然的に求められる事でもある。健康な高齢社会を築くには、青年期の内に健康についての理解を深める必要がある。
本講義は、私たちの生活の中で楽しみや生きがいを求めて行う健康スポーツ(身体運動)に繋がるように、身近な問題から健康について考えるように進める。
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到達目標 |
現代社会における健康・スポーツの役割について理解する。
運動と身体機能、生理機能、心理・社会的機能について正しく理解する。整理それらの知識を土台として、エクササイズ・トレーニング、運動と栄養で、運動中の怪我の予防や対処方法について、理解しするとともに、緊急時には的確に対処できるようにする。
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履修のポイント及び留意事項 |
◎体育・スポーツ系での編入を希望する者は必ず履修する事。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | ガイダンス | 授業概要(全体の構成、進め方、評価等)について | 第2週 | 現代社会と健康・スポーツ | 現代社会における健康・スポーツの役割について | 第3週 | 運動と身体機能 | 運動と身体機能(骨、筋肉など)の関連について | 第4週 | 運動と生理機能 | 運動と生理機能(血液、五臓六腑など)の関連について | 第5週 | 運動と心理・社会機能 | 運動が与える心理・社会的機能について | 第6週 | 運動・スポーツは健康に良いか? | 運動・スポーツは「両刃の剣」にも成りうる。健康に役立てる為の方法などについて | 第7週 | 中間試験 | | 第8週 | エクササイズとトレーニング① | 体力の概念などについて | 第9週 | エクササイズとトレーニング② | エクササイズ、トレーニング行うための原理・原則などについて | 第10週 | エクササイズとトレーニング③ | エクササイズ、トレーニングの種類、方法などについて | 第11週 | 運動と栄養 | 運動に必要な栄養学について | 第12週 | 運動中の怪我や事故とその予防① | 内科的怪我、及び予防について | 第13週 | 運動中の怪我や事故とその予防② | 外科的怪我、及び予防について | 第14週 | 運動中の怪我や事故とその予防③ | 救急蘇生法、外科的応急処置について説明及び実習 | 第15週 | 健康とスポーツ(まとめ) | 健康とスポーツについてのまとめを行い、今後の展望について検討 |
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評価方法 |
出席、試験、課題、授業態度などを総合的に判断する。
尚、評価の方法詳細はガイダンス時に提示する。
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教科書 |
使用しない |
参考図書 |
特になし |