講義コード 1128A
講義名 スポーツ・レジャー科学論
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 月曜日
代表時限 1時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択
履修セメスター 第3セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
講師 ◎ 岡本 武志 (指定なし)
非常勤講師 田中 靖久 (指定なし)
非常勤講師 植村 隆志 (指定なし)

講義概要
スポーツを科学的な視点から理解することが、本授業科目のねらいである。具体的には、「スポーツ生理学的視点」、「心理学的視点」、「バイオメカニクス・運動学的視点」の三分野からスポーツを理解することをめざす。
 スポーツ生理学分野からは、運動・スポーツ時に身体の中でどのような生理現象が起きているのかについて着目し、アスリートと一般人の違いやトレーニング効果などについて解説する。
 心理学分野からは、スポーツ時に体験するピークパフォーマンスやランニングハイ、「あがり」などについて解説するとともに、メンタルトレーニングにも触れる。
 バイオメカニクス・運動学分野からは、身体運動のメカニズムを理解した上で、記録や技術の向上のためにはどのようなことに注意を払うべきかなどについて言及する。
 授業は、3人の教員が担当する。スポーツ生理学分野は、岡本武志が担当し、心理学分野は熊本校舎の田中靖久が、また、バイオメカニクス・運動学分野は熊本校舎の植村隆志が担当する。
到達目標
この授業を通じて、少なくとも次の二つのことを達成する。
1、スポーツを科学的にとらえることの重要性を理解する。
2、それぞれの視点からスポーツをとらえた場合の例を示すことができる。
加えて、「勝った・負けた」という皮相的な見方ではなく、スポーツ現象のより深い理解のための知識を培う。
履修のポイント及び留意事項
心理学分野、バイオメカニクス・運動学分野に関しては、各々5回分の内容を1日(集中講義形式)で実施し、その日の最後に小テストを行うので欠席しないこと。スポーツ生理学分野の講義日程に関しては、ガイダンス時に説明する。簡単な実技もありうるので、軽い運動ができるような服装で参加すること。
講義日程

テーマ内容
第1週スポーツの科学的理解とは授業概要(全体の構成、進め方、評価等)について説明した後、スポーツを科学的にとらえることの重要性について概説する。
第2週スポーツの科学的理解:心理学的視点より(1)心の強さとは?
第3週スポーツの科学的理解:心理学的視点より(2)心理学的基礎、メンタルトレーニングについて
第4週スポーツの科学的理解:心理学的視点より(3)緊張と緩和について
第5週スポーツの科学的理解:心理学的視点より(4)リーダーのための実践心理
第6週心理学分野のまとめ2〜5で行った授業内容と関連した小テストを行う。
第7週スポーツの科学的理解:バイオメカニクス・運動学的視点より(1)〜バイオメカニクスがスポーツに貢献できることはなにか〜
スポーツ科学の一端を担うバイオメカニクスの位置付けを明確にする。
第8週スポーツの科学的理解:バイオメカニクス・運動学的視点より(2)〜スポーツバイオメカニクスの実際〜
スポーツバイオメカニクスではどのような研究が行われているか紹介する。
第9週スポーツの科学的理解:バイオメカニクス・運動学的視点より(3)〜スポーツの科学的実験:データの採取〜
動作を解析するための映像データを採取し、デジタイズを行う。
第10週スポーツの科学的理解:バイオメカニクス・運動学的視点より(4)〜スポーツの科学的実験:データの解析〜
解析で得られたデータの科学的意義を捉える。数値データをどのように捉えるべきか、過去の知見と照らし合わせて考える。
第11週バイオメカニクス・運動学分野のまとめ7〜10で行った授業内容と関連した小テストを行う。
第12週スポーツの科学的理解:スポーツ生理学的視点より(1)なぜ運動・スポーツが必要か?運動やスポーツ習慣の不足が健康に及ぼす影響などについて解説する。
第13週スポーツの科学的理解:スポーツ生理学的視点より(2)マラソン選手と100m走選手では筋肉の何が異なるのか?水泳選手とバレーボール選手では骨密度が異なるのか?運動時の筋と骨の役割について解説する。
第14週スポーツの科学的理解:スポーツ生理学的視点より(3)運動・スポーツを行うとなぜ呼吸が乱れ心臓がドキドキするのか?運動・スポーツ時の呼吸・循環器系(肺や心臓、血管)の役割について解説する。
第15週スポーツ生理学分野のまとめ12〜14で行った授業内容と関連した小テストを行う。学期末定期試験についての説明。


他の授業科目との関連
体育・スポーツ系の学部・学科等に編入学を希望する学生は必ず履修すること。 
評価方法
出席状況、小テスト、学期末定期試験などを総合評価する。
教科書
特に使用しない
参考図書
その都度提示する。