講義コード 1123J
講義名 フランス語文化圏地域研究
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 火曜日
代表時限 5時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第4セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 真下 仁 (指定なし)

講義概要
 グローバル化の進行によって、新たな秩序の構築に向けて世界が大きく動き出し、今後アメリカと中国を中心とした二極化の傾向が鮮明になってきた現況の中で、ヨーロッパ連合(EU)を形成し、その中核として、世界における影響力を今後も維持しようとしてきたフランス、そのフランスの歴史や文化を学ぶことで、今日の市民社会形成までの経緯や、フランスがもたらした寄与等を理解し、今後の世界の在り方を理解する一助としたい。
到達目標
フランスを中心にヨーロッパという領域の中で発展してきた、私たちが今生活している市民社会という社会制度を、その基本原理から理解すること。特に、市民社会の原理、人権問題、個人の自己責任等の問題に対するしっかりとした知識を学ぶことを通して、現代社会を生きる社会人としての自覚を身に付けること。
履修のポイント及び留意事項
フランスを知るには、現在私たちが知っているフランスという<国家>を超えて、ヨーロッパという<文明圏>全体の、一つの現象として、フランスを考える必要があることをいつも念頭に置いて欲しい。
講義日程

テーマ内容
第1週講義の概要講義の進め方、評価の仕方。この講義の目的と履修した学生に期待されることに関する全体的な説明。
第2週ヨーロッパの中のフランス1フランス社会形成までの歴史的・文化的背景:古代ギリシャやローマ社会が与えた影響
第3週ヨーロッパの中のフランス2フランス社会形成までの歴史的・文化的背景:ヨーロッパ中世社会の果たした役割
第4週ヨーロッパの中のフランス3フランス社会形成までの歴史的・文化的背景:キリスト教と封建社会
第5週フランス革命以前1アンシャン=レジームの問題点は?ルネッサンスや宗教界改革の意義
第6週フランス革命以前2革命前夜:革命が勃発する社会の状況とブルジョワジー台頭
第7週フランス革命1フランス革命の歴史的経緯:何が起きたのか?
第8週フランス革命2フランス革命の成果と失敗:人権宣言や市民社会成立への貢献と、恐怖政治
第9週フランス革命以降フランス革命の終焉と革命がヨーロッパ全体に与えた影響。ナポレオンの意義
第10週現代フランス社会へ119〜20世紀というヨーロッパ全盛時代のフランス社会の社会的・文化的考察
第11週現代フランス社会へ2新たな社会構築に向けて繰り返された様々な社会実験の考察:帝国主義、共産(社会)主義から植民地主義まで
第12週フランス社会の今後EUが形成されるまでの経緯から現在の状況を検証し、EUの今後の可能性を問う。
第13週グループ発表1
フランスの歴史や文化を、各グループで調べてそれをPower Pointで発表する
グループに別れ、各グループがフランスに関するテーマを選び、それを20~30分程度で発表する。テーマ選択、内容、発表の方法等も指導する。
第14週グループ発表2発表に向けての、グループ分け、テーマ選択は8回目の授業終了時に行う。その後、学生は、グループ毎に授業外で発表の準備を行い、調査結果はレポートとして各自提出。
第15週まとめこの授業の理解度を図る試験を行う。


他の授業科目との関連
国際文化論や他の文化圏地域研究を受講することで、文化理解の幅を広げてほしい。
評価方法
出席 + 授業への参加 40%、プレゼンテーション40%、最終レポート20%
教科書
なし
参考図書
「ヨーロッパの心」(犬養道子)、「ギリシア神話」(高津春繁)、「古代ローマ帝国」(吉村忠典)、「中世の奇跡と幻想」(渡邊昌美)、「フランス革命上下」(アルベール・ソベール)、「絵で見るフランス革命」(多木浩二)「ベルリンの壁崩れる」(笹本駿二)、「東欧再生への模索」(小川和男)、「ヨーロッパ市民の誕生」 (宮島喬) 、「欧州連合」(庄司克弘)以上すべて岩波新書。他に必要に応じて、授業で参考図書を示す。
オフィスアワー(授業相談)
授業や会議以外の時間はいつでも質問や相談に乗ります。