講義コード 1122J
講義名 英語文化圏地域研究
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 月曜日
代表時限 5時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第4セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 神山 高行 (指定なし)

講義概要
 英語圏と言えば、端的に英語を主要言語としている国や地域を指す。現在、英語の母国であるイギリスを初め、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドといった国々を中心に世界中で10億人以上の人々が英語を使用していると言われ、グローバル化の進展にともない、今後国際言語としての英語の需要はますます高まることが予想(ある試算によれば、21世紀半ばまでに英語人口はおよそ30億人に達すると見込まれている)されている。
 以上のような背景を考慮しながら、本講義では、英語圏の文化・文明の中心にあって、近代以降の日本の国家モデルとなったイギリスや戦後の日本と密接に関わってきたアメリカを視座の中心に置きながら、英米文化と文明、そして英語圏の文化に関する様々な諸相について研究することを目的としている。
到達目標
本講義では、以下の3点を主な到達目標とする。
・英米及び英語圏の文化・文明についての知識を習得する。
・本講義を通じ、異文化理解に対する広い視野と深い洞察力を獲得する。
・課題レポートなどを通じ、文献探索、読書、レポート作成といったスキルを身に付ける。
履修のポイント及び留意事項
講義用のノートを用意すること。
講義日程

テーマ内容
第1週ガイダンス講義概要・講義の進め方・評価方法についての説明、及び参考図書の紹介、諸注意、アンケート調査などを行う。
第2週文化と文明(1)文化とは何か、文明とは何か、文化と文明の定義や文化と文明の違いについて確認し、世界の文明の変遷やついて概観する。
第3週文化と文明(2)日本の外国文化の受容の歴史や国際社会における日本の立場を概観し、近代以降のイギリスや戦後のアメリカの影響について考察する。
第4週文化と文明(3)国際社会をリードしてきたイギリスとアメリカに焦点をあて、グローバル化する国際社会の中で英語や英語文化の拡がりについて考察する。
第5週英米文化(1)イギリスの自然、風土、国民性、歴史を概観しながら、近代日本との関係について考察する。
第6週英米文化(2)イギリスの(特に近代以降から現代までの)社会、政治、経済について考察する。
第7週英米文化(3)イギリスの芸術文化(美術・工芸、建築、音楽、演劇、映画など)の特色や背景について考察する。
第8週英米文化(4)アメリカの自然、風土、国民性、歴史について紹介し、戦後日本とアメリカとの関係や問題点について考察する。
第9週英米文化(5)アメリカの(現代の)社会、政治、経済を概観し、アメリカの抱える国内外の問題点についても考察する。
第10週英米文化(6)アメリカの芸術文化(美術・工芸、建築、音楽、演劇、映画など)の特色と背景について考察する。
第11週英語圏の文化(1)他の英語圏の諸国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど)の国の成立の背景や歴史について講義する。
第12週英語圏の文化(2)植民地時代の歴史を背景にポストコロニアル後のアジアやアフリカ諸国における英米の影響力について考察する。
第13週英語圏の文化(3)英米の文化・文明、英語圏の文化に関連した様々な情報(食文化や観光情報など)を紹介する。
第14週まとめこれまでの講義をまとめ、文化や文明の過去・現在・未来について考察する。また学期末試験(または学期末レポート)について解説する。
第15週学期末試験(または学期末レポート)学期末試験(または学期末レポート)を実施する。


他の授業科目との関連
直接関係する科目はないが、視野を広げる意味でも他の文化関連の科目も積極的に履修することをお勧めする。
評価方法
学期末試験40%、課題レポート(3回程度)30%、受講状況30%(出席10%、ノート10%、授業中の発言など10%)により、総合評価する。
教科書
使用しない。
参考図書
サミュエル・ハンチントン著『文明の衝突と21世紀の日本』(集英社)、小池滋監修『世界の歴史と文化 イギリス』(新潮社)、亀井俊介監修『世界の歴史と文化』(新潮社)など、その他については随時講義で紹介する。
オフィスアワー(授業相談)
空いている時間であれば、いつでも歓迎します。
学生へのメッセージ
グローバル化する国際社会の中で、異文化について正しく理解することはとても重要です。