講義コード 0820A
講義名 ホテルビジネス
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 水曜日
代表時限 2時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択
履修セメスター 第1セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 宮内 順 (指定なし)

講義概要
 旅行マーケットの成熟により、旅行の目的は、かつての「行くこと」から、「現地で何をするか」に変わってきた。このことは、ホテルなどの宿泊施設がより重要な意味をもつようになったことを示している。ホテルは滞在中の基地であり、ホテルが提供する種々のサービスは旅行を構成する大切な要素である。
 本講座では、観光産業のなかでもとくに重要な役割を果たすようになったホテルについて、その歴史、現状と課題、ホテルの種類、ホテルが提供するサービス、予約システムなど総合的な見地から講義を行う。ホテルは旅行者にとって、旅行中の生活の場であり、それだけに生活のためのさまざまな施設、設備が整えられ、宿泊者向けに各種サービスが提供されている。ホテルの実務知識は、ホテル産業に進もうとしている人はもちろん、広く観光産業に携わる人すべてに、基礎知識として求められるものであり、この講義でその概要を理解していただきたい。
 講義では、いわゆるホテル以外にも、各国特有の宿泊施設についても取り扱う。スペインのパラドール、英国のマナーハウス、日本の旅館など、世界にはさまざまな伝統的な宿泊施設がある。こうした宿泊施設の概況を把握することで、宿泊産業の観光における役割を考察する。


到達目標
(1)ホテルの基礎知識を学修し、ホテルビジネスの基本を身につける。
(2)観光でホテルの果たしている役割について理解する。
(3)ホテルの歴史を学び、今日のホテルが成立した背景について理解する。
(4)ホテルの現状と課題について学び、これからのホテルビジネスの方向について考察する。
履修のポイント及び留意事項
(1)観光産業を志す人に必要なホテルの知識を解説する。
(2)旅行商品は旅行会社、運輸機関、宿泊施設が相互に密接に関係してできあがっており、関連科目である「ツーリズム演習」「エアラインビジネス」「ツアーマナジメント」等を履修することが望ましい。
講義日程

テーマ内容
第1週ホテルとは(1)ホテルの定義
(2)ホテルの現状
(3)ホテルの語源
(4)ホテルの誕生
(5)近代ホテルの成立
第2週ホテルチェーンの誕生(1)コマーシャルホテル
(2)ホテル王ヒルトン
(3)ヒルトンチェーン
(4)ホテルチェーンの発展
第3週ホテルチェーンの発展(1)ホテルチェーンのメリット
(2)今日のホテルチェーン
(3)ホテルチェーンの経営方式
(4)ホテルチェーンの変質
第4週ホテルの役割(1)旅行の基地としてのホテル
(2)宿泊サービス
(3)料飲サービス
(4)バンケットサービス
(5)ホテルの各種サービス
第5週ホテルの組織(1)ホテルの種類
(2)ホテルの組織
(3)ホテルスタッフ
(4)ホテルの用語
第6週ホテルの予約(1)宿泊予約
(2)コンピュータ予約システム
(3)ホテルの価格政策
(4)ホテルの営業戦略
第7週宿泊実務(1)フロントサービス
(2)フロントオフィス
(3)コンシェルジュ
(4)チェックインとチェックアウト
第8週客室管理(1)部屋の種類
(2)部屋の設備
(3)客室管理の実際
(4)セキュリティシステム
第9週料飲部門(1)料飲部門
(2)レストラン
(3)食事の種類
(4)メニュー
第10週バンケット部門(1)バンケットの役割
(2)バンケットの形態
(3)バンケットの種類
(4)国際会議
第11週ホテルのマーケティング(1)ホテルのマーケティング戦略
(2)ホテルのセールス活動
(3)ホテルとインターネット
(4)宿泊予約サイトとダイレクト販売
第12週ホテルと環境保護(1)ホテルと環境問題
(2)エコツーリズムの拡大
(3)エコロッジとエコテル
(4)世界のエコリゾート
第13週ホテルの課題(1)ホテルの過当競争
(2)ホテルチェーン間の競合
(3)オフ対策と需要開発
(4)インターネットへの対応
(5)人材の育成
第14週ホテルビジネスのまとめホテルビジネスのまとめと今後の方向
第15週テストホテルビジネスのテスト


他の授業科目との関連
ホテル以外の観光産業の現状については、「ツーリズム演習」「エアラインビジネス」「ツアーマネジメント」等の講義で学ぶこと。
評価方法
テスト(30%)、課題(20%)、出席状況(30%)、受講態度(20%)により評価する。
教科書
教科書は使用せず、授業中にプリントを配布する。
参考図書
観光学への扉(学芸出版社)、観光学辞典(同文館)
学生へのメッセージ
ホテル産業を志望する人は、必ず受講してください。