講義コード 9932J
講義名 異文化交流論
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 火曜日
代表時限 4時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第4セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 赤井 ひさ子 (指定なし)

講義概要
 本講義では、「異なる習慣や考え方を考察するためにはどのような方法があるのか、また、どのような点に留意する効果的な考察ができるのか?」という疑問を基本において、「文化」と向きあうための基礎知識や柔軟な発想法を学んでいく。本学で学ぶ内容には、語学、地域研究、実務科目、などいろいろな学修内容があるので、「学んだ知識をどのように見直すか」という発想からも、本講義をぜひ履修してもらいたい。

 積極的に異なる発想を学ぶことによって「異文化と交流し、自分を発見し、あたらしい文化を創造する」第一歩をつかむことができる。また、「自分」とより広い社会・世界のかかわりについて考えることができる。
 本講義はいろいろな場所について紹介する授業ではないので、注意すること。また、筆記試験を三回行い、三回ともこの筆記試験を受けて充分な点数をとり、なおかつ出席日数を本学の規定に合うように満たしていないと、単位を取得できないので、充分注意すること。
到達目標
「異文化」をとらえるために、まず、「自分がいる場所」について検討することが手がかりとなるので、本講義では日常生活を見直すことからはじめる。そして、身近な場所にもいろいろな「異文化」が存在することに気付き、「それらとどのように向き合うか」という問いかけから、進路選択もふくめた新しい問題意識をもつことができる。
本講義の到達目標としては、柔軟な発想を養い、アイデンティティーの創造を自ら実践するためのさまざまな知識を得ることにある。本講義は、「聞いて終わる」講義ではなく、「単位取得が出発点となる」講義である。
履修のポイント及び留意事項
いろいろな文化について「交流」という視点から考察するための基礎知識を得る。また、現代のさまざまな事柄についての事例をどのようにとらえるかを多角的に検討する。
講義日程

テーマ内容
第1週本講義の進め方の説明と日程の確認、
日常生活で発見できる異文化を見つける
日常生活で発見できる異文化について記述してみる
第2週異文化を記述した記事などを参考にして、基本的な用語を知る日常生活に見られる異文化との交流がどのようにして起こったかを考える
第3週世代間の異文化、世代間の異文化を表現する用語を知る異文化とは地理的距離を示すだけではない、世代間で異なる価値観を検討する、また、それらを記述してみる
第4週時代の変化による異文化の誕生、次回の第一回筆記試験の説明時代の変遷によってどのような新しい文化が生まれるかを考察する
第5週第一回筆記試験第一回筆記試験
第6週文化の伝搬の諸相文化の伝搬のいろいろな形態について整理してみる、近現代の変化に焦点を置く
第7週南アジア地域の文化南アジア文化圏の特色を大きくとらえる、この文化圏に含まれる国々についての基本的な知識を確認する
第8週南アジア地域の文化南アジア文化圏のいろいろな文化を知る、多様な文化の諸相に気づく
第9週南アジア地域の文化南アジア文化圏の文化交流について知る、多言語・多人種・多文化国家について理解を深める
第10週第二回筆記試験第二回筆記試験
第11週異文化交流の実際
ビデオ教材を活用し、現代の異文化交流の実状を知る、また、それらが身近なものであることを知る
第12週異文化コミュニケーションの方法言語学修、交換留学、などの異文化理解の方法についてそれぞれの特徴を検討する
第13週異文化交流から生まれるもの、新しい文化の創造現代社会が提唱する新しい文化形態について知る
第14週異文化交流の問題点を知る現代社会の文化的広がりがもたらす利点と問題点を理解する
第15週期末テスト(第三回筆記試験)期末テスト(第三回筆記試験)


他の授業科目との関連
本学で開講されているいろいろな科目を積極的に履修し、講義・実習に参加することで本講義への興味が増すので、視野を広げることに留意しながら多くの科目を履修して欲しい。
評価方法
出席状況・受講姿勢、授業参加、2回実施する筆記試験と学期末試験(これも暗記する試験ではなく筆記試験)により総合評価する。
出席は、本学の規定に従うので、各自しっかり自己管理をすること。
教科書
担当教員が配布するプリントで授業を進める。また、ビデオ教材もしようする。
ISBN番号
該当せず
参考図書
本講義中に随時紹介する。また、新聞記事、雑誌記事、あるいはインターネット上のニュースなども活用する。
オフィスアワー(授業相談)
昼休みには研究室に在室しているので、質問事項を明確にして来室すること。また、必要に応じて別途時間を設定することも可能である。
学生へのメッセージ
抽象的な思考力を養うためには、基本的な理解を積み重ね、自らの経験と照らし合わせて検討することを継続する必要がある。その際、これまでのいろいろな分野の学問・学修から得るヒントがたくさんある。本講義では、学業としてだけではなく、将来のさまざまな経験・難題の解決のカギとなる知識や発想法を学ぶことができる。