講義コード 9969A
講義名 簿記原理I
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 金曜日
代表時限 3時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第1セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 佐竹 則昭 (指定なし)

講義概要
 正月にもらったお年玉でほしかったおもちゃを買ったのを機会に、こづかい帳を書きはじめた人がいると思う。簿記は、もともと帳簿の記入のことであり、こづかい帳への記帳も簿記である。本講義では、商品売買業を営む個人商店や会社が行う記帳、つまり企業の簿記について学ぶ。企業は利益を得ることを目的にして経営活動を行っており、経営者は、企業が一定期間にどれだけの利益をどのようにしてあげたか、また現金や物品がいくらあるかなどを集計して企業関係者に知らせる義務がある。そのための一巡の手続きが複式簿記であり、500年ほど前にイタリアの学者によって発明され、日本では福沢諭吉が、はじめての洋式簿記書となる「帳合之法」を紹介した。簿記の知識・技術は、企業の活動を金額によってとらえ、経営を適切かつ効率的に判断していくために欠くことのできない「ビジネス言語」である。ビジネスパーソンが身につけておくべきスキルのひとつとして、簿記の資格の有無を採用の条件とする企業も多い。簿記は、単に知識を暗記するのではなく、繰り返し紙に書いて覚えていくことが重要である。毎授業後、自学自習のための課題プリントを配布する。eーラーニング教材を活用して復習を行い、知識の定着を図ること。
講義では、日本商工会議所主催の簿記検定試験3級レベルの知識・技術の習得を目指す。なお、商業高校等ですでに簿記の基礎的な学習を終えた学生は、既習内容の確認をしながら日商簿記2級レベルの学習に積極的にチャレンジすることを期待する。
到達目標
簿記の基本的な仕組みが理解できる。
履修のポイント及び留意事項
簿記は、解説を聞くだけでなく、多くの問題を解きながら理解を深めていく必要がある。そのため、毎回、課題を課し、適宜、小テストを行う。積み上げ式の学習であるため、欠席すると授業の内容が理解できなくなるおそれがある。授業には卓上型の電卓を持参すること。
講義日程

時限テーマ内容
第1週4時限企業の簿記簿記の意味と目的、複式簿記の概念
第2週4時限簿記の要素資産・負債・資本と貸借対照表、収益・費用と損益計算書、純利益と純損失
第3週4時限取引と勘定簿記上の取引、勘定の意味と種類、勘定口座、勘定の記入法
第4週4時限仕訳と転記 仕訳と転記、勘定の締め切り
第5週4時限主要簿と補助簿 仕訳帳と総勘定元帳の意味・記入方法、試算表の作成
第6週4時限商品売買 三分法による処理、商品売買益の計算
第7週4時限商品売買の記帳 仕入帳、売上帳、商品有高帳
第8週4時限掛け取引の記帳 売掛金元帳、買掛金元帳
第9週4時限現金の受け払い 通貨代用証券、現金の受け払い、現金出納帳への記帳、現金過不足の処理
第10週4時限当座預金の受け払い 当座預金の受け払い、当座借越、当座預金出納帳への記帳
第11週4時限小口現金 小口現金制度、小口現金の処理、小口現金出納帳への記帳
第12週4時限手形取引Ⅰ 手形の種類、約束手形の振り出し・受け取り
第13週4時限手形取引Ⅱ 為替手形の振り出し・受け取り・引き受け、手形の裏書きと割引
第14週4時限手形取引Ⅲ 受取手形記入帳・支払手形記入帳、手形貸付金・手形借入金
第15週4時限定期試験



他の授業科目との関連
簿記演習Ⅰ
評価方法
定期試験40%、小テストと課題提出40%、受講態度及び出席状況20%
教科書
合格テキスト日商簿記3級(TAC出版) 
最新段階式日商簿記検定問題集3級(実教出版)
参考図書
特になし
オフィスアワー(授業相談)
随時
学生へのメッセージ
単に暗記するのではなく簿記の仕組みをしっかり理解することが大事。毎授業で学んだことを、e-ラーニング教材を活用して復習すること。
授業用E-mail
satake@ftokai-u.ac.jp