講義コード 1117J
講義名 3次元CG
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 1.00
時間 0
代表曜日 火曜日
代表時限 3時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第2セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 伊津 信之介 (指定なし)

講義概要
今やコンピュータグラフィックスと言えば3次元を指すほど3DCGは一般的になった。かつてシリコングラフィックス社(SGI)のワークステーションがないと高度な3DCG制作には大変な時間と労力を必要としたことが、パーソナルコンピュータの性能が飛躍的に向上することで手軽に3DCG制作を行うことができるようになった。
 そんな訳でコンピュータグラフィックスの主流は3Dになり、産業界でも3DCGを多用するようになっている。この実習ではフリーソフトウェアでありながら他の追随を許さないPOV-Ray(ポブレイ)を使って3DCGの制作を行いながら2次元CGと3次元CGそれぞれの長所短所を把握し、コンピュータを用いた画像や映像生成の基本的素養を身につける。
この授業では実習を通して、ray-tracing(レイトレーシング)とは何か、どのように処理するのか、POV-Ray(ポブレイ)とは、POV-Ray(ポブレイ)とレイトレーシングとの関係などについて学ぶ。
 実習後半ではエクスツール社のSHADEを使って3DCDの制作を行いながら2次元CGと3次元CGそれぞれの長所短所を把握し、コンピュータを用いた画像や映像生成の基本的素養を身につける。なおSHADEは世界に誇る福岡発の3DCGソフトウェアである。
到達目標
3次元CGの基本概念を理解し、POV-RAYとSHADEによる基本的なモデリングを行うことができる。
履修のポイント及び留意事項
2次元CGは絵画のイメージで制作されるが、3次元CGは彫刻や陶芸のような立体造形であることを理解するのが大事である。
講義日程

3次元CG
テーマ内容
第1週2次元と3次元CGの違い2Dと3Dの違い、3DCGの特徴、POV-Rayとは何かの解説と実習
第2週POV-Rayで形を作るフリーソフトウェアPOV-Rayの画面構成と基本操作
第3週さらにいろいろな形を作る球、立方体、円すい、円筒へ応用
第4週座標変換(1)オブジェクトの移動、拡大・縮小、回転と背景の作成
第5週座標変換(2)オブジェクトの移動、拡大・縮小、回転と背景の作成
第6週集合演算単純な物体を組み合わせて複雑な物体を作成する
第7週POV-Ray応用制作内服薬カプセルのあるシーンの制作
第8週SHADEで人形制作台、屏風、胴体、頭部、表面材質設定、カメラ透視図の設定
第9週木製のテーブル制作「テーブルとスツールがある部屋」の制作
第10週室内シーンのレイアウトテーブルとスツールを部屋のデータの中に配置し室内シーンを作成する
第11週マグカップの制作とマッピング回転と挿引によるマグカップの制作とテクスチャーマッピングを行う
第12週ガラスのコップ透明なガラスのコップ2種の制作
第13週ソフトドリンクのボトルボトルの口とキャップのマッピングがポイント
第14週自由課題の制作(1)シーンの決定とデッサン、モデリング
第15週自由課題の制作(2)モデリングとレンダリング



他の授業科目との関連
2次元CGを履修することが望ましい。
評価方法
提出課題の技術レベルで評価する。
教科書
使用しない
参考図書
特になし