講義コード 1106J
講義名 ビットの時代論
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 木曜日
代表時限 3時限
開講学科 情報処理学科
必選別 必修
履修セメスター 第2セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 伊津 信之介 (指定なし)

講義概要
 今日のIPネットワーキングは、1960年代から発展し始めたLAN (Local Area Networks) とインターネットの開発が統合されたものです。それは1989年のティム・バーナーズ=リーによるWorld Wide Webの発明と共にコンピュータに革命をもたらしました。それは現代の政治経済などありとあらゆる仕組みに影響を与えています。
 欧文文字1字分の文字コードを表現するために用いる8ビット(bit)を1バイト(byte)と言います。日本語の文字コードは2倍と必要です。このバイトは主にコンピュータの記録媒体の容量を表すために用いられています。ビット (bit) は、コンピュータが扱うデータの最小単位です。これは英語の binary digit (2進数字)の略で、2進数の1けたを意味します。2進数は0,1(+,ー)という電子信号の有る無しで表現するものです。
 インターネットを劇的に変化させたのは、世界中のネットワークを織物のように紡いでいくワールド・ワイド・ウェブ(WWW)の登場によるところが大きいのです。WWWはもともと、ティム・バーナーズ=リーが提案した「グローバル・ハイパーテキスト・プロジェクト」が発展したもので、バーナーズ=リーは後にWebブラウザを生みだしたほか、その基礎となるプロトコルを規定するソフトを作成するなど、近年のインターネット技術に大きく貢献しています。彼は自分の権利を主張することよりも、WWWを普及させ、より完全な仕組みとすることに力を注ぎました。基本となる理念は「誰でも規格策定に参加でき、結果は誰でも使えること」という、OSを独占することで億万長者となった米マイクロソフトのビル・ゲイツと対照的な生き方といえるでしょう。
「ビットの時代論」では、コンピュータとTCP/IPによって開かれた時代をビットの時代と呼びその特徴を明確にしていきます。

到達目標
この授業は高く・長いジャンプを目指しています。
(HOP)ICTに関連する技術史の理解
(STEP)歴史認識に基づいたICTの評価
(JUMP)等身大ビットの時代論の展開

履修のポイント及び留意事項
新しい時代を認識するために積極的にICTを活用する姿勢が大切です。
講義日程

テーマ内容
第1週誤解される情報と通信物に付随する情報と物を送る通信がデジタルに修練する時ビットの時代が生まれた【起】
第2週アトムからビットへMITメディアラボのNicholasNegroponte著beinf digitalが物語るビットの時代 【起】
第3週ソーシャル・ネットワークマーク・ザッカーバーグが創業したFacebook(フェイスブック)が示す新世界 【起】
第4週KindleとiPad『グーテンベルグの銀河系』を後にして我々はどへ旅立とうとしているのか 【起】
第5週Free eBooksと青空文庫you can download over 33,000 free ebooks 青空文庫約9700作品 【承】
第6週Project XanaduのTed Nelson1963年に「ハイパーテキスト」という用語を生み出し1965年に発表した。彼はまた、ハイパーメディア、トランスクルージョン、Virtuality(電子書籍システムの概念構造)、Intertwingularity(知識の相互関連性)、テレディルドニクスといった用語も生み出した【承】
第7週WWW、LinuxとWindowsTim Berners-Lee、Linus TorvaldsとBill Gatesの思想性の隔たり 【承】
第8週GNUプロジェクトGPLは1989年にリチャード・ストールマンによって、GNUプロジェクトのソフトウェアの配布を目的に作られた 【承】
第9週孫正義の光の道政府が掲げる「光の道」構想は、全国に光ブロードバンド網を整備し、日本の経済や社会システムを抜本的に効率化させ、新たな成長戦略を示します  【承】
第10週むなかた電子博物館ハンディキャップのある方が「沖の島と関連遺跡群」に接することが出来る 【転】
第11週Twitterという装置個々のユーザーが短文を投稿閲覧できるコミュニケーション・サービスの特異性 【転】
第12週Amazonと楽天市場もう巨大デパートや大型書店でも太刀打ちできない 【転】
第13週映画「マトリックス」「脳にプラグを挿す」衝撃的シーンは先端科学の一端を示している 【転】
第14週サイボーグの実現手足の筋肉が衰えたらモビルスーツを着用するビットの時代 【結】
第15週外部記憶の拡大我々は急速に外部記憶を拡大しビットの時代に生きる 【結】



評価方法
授業の理解度とビットの時代に対する論理的理解度を定期試験によって評価します。

教科書
短大WEBサイトの授業資料を教科書として使用します。
以下のmoodleサイトをテキストやノートとして使います。
http://mast.ftokai-u.ac.jp/moodle/course/view.php?id=52
参考図書
特になし
学生へのメッセージ
授業と言う言葉は『受け身』のように捉えがちです。
しかし授業を積極的に捉えないと本当に理解することはできません。
せめて受けた授業の内容を振り返り、メモした単語をgoogleなどで検索し、ノートに書きとることをしてください。
それが授業への参加度として評価を高くすることになります。
積極的にノートPCやスマートフォンなどを使いましょう。