講義コード 1114A
講義名 コンテンツビジネス
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 月曜日
代表時限 4時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第1セメスター
その他 e-Learning履修可
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 宮川 幹平 (指定なし)

講義概要
 パソコンやインターネットなど、情報技術(IT)の成果というべき機器や仕組みを、単に指示されたとおりに使えるだけでなく、率先的・実践的に仕事や生活に応用し、さらに企業における各部署の情報化を推進するリーダー的役割を果たしていけるような人材となるために必要な知識として、情報化と企業経営(ビジネス)との関わりを中心に学習を進める。
 具体的には、現代社会における新しいビジネスの潮流であるコンテンツビジネスを紹介し、その主要要素である企画・流通・課金・知的財産権・人材育成手法について解説する。また、ビジネスにおける情報分析技法やITシステムの活用事例とともに、プロジェクトをより効率よく進めるためのマネジメント技法についても理解を深める。
 いままで一利用者としてコンピュータと触れてきただけではなかなか触れることのない知識が多く含まれており、情報技術を今後も仕事や趣味に活用していきたいと思う学生全てに受講を推奨する。
到達目標
企業組織の経営と情報化との関わりについて理解を深める。
また、情報処理技術者試験(基本情報技術者試験・ITパスポート試験)における当該分野(ストラテジ分野・マネジメント分野の一部)の出題レベルに対応出来る。
履修のポイント及び留意事項
 本授業は、情報処理技術者試験「基本情報技術者試験」「ITパスポート試験」における、企業と法務、経営戦略、システム戦略、プロジェクトマネジメントの内容に関係するほか、本学が実施する「基本情報技術者試験」午前試験免除認定講座の一部である。
 毎回の授業の最初には前週の内容に基づく小テストを実施する。当然成績にも反映されるのでよく準備しておくこと。出題する問題はWeb教材として解説もあわせて公開しているので、各自時間を見つけて閲覧・学習することを推奨する。
 また、e-Learningとして履修する場合は、教員に事前に申し出るとともに、教材の閲覧や課題の提出だけでなく、定期的なメンタリング指導を受けることが求められることに留意すること。授業の一部をe-Learningで履修することも可能であるので、担当教員と相談すること。
講義日程

テーマ内容
第1週コンテンツビジネス概論現代社会におけるコンテンツビジネスの現状と主要分野(企画/制作・流通・課金・知的財産権・人材育成)について概説する
第2週知的財産権入門著作権・特許権・実用新案権の制度について、コンテンツビジネスとの関わりを中心に概説する
第3週ディジタルコンテンツの流通と課金システム出版・音楽・ゲーム等における新しい流通形態とコピー制御、課金システムについて
第4週アイディア創出・情報分析のための手法ブレーンストーミング・バズセッション・KJ法・デルファイ法、及び、親和図・連関図・系統図・マトリックス図・特性要因図の特徴と用途について
第5週企業活動と企業戦略、情報化戦略企業及び企業の掲げる戦略とはどのようなものがあるか。企業における情報化推進リーダーの重要性について
第6週企業組織と人材教育技法企業の組織形態と業務の流れ、人材教育手法などについて
第7週経営戦略と情報分析SWOT分析、PPM分析、マーケティングなど
第8週QCのための道具と問題解決手法統計的手法を活用した情報分析ツールとその活用
第9週ビジネスインダストリビジネスにおける最新のIT活用事例について
第10週情報システム戦略と業務プロセスのモデリング手法DFD・E-R図・決定表・UMLについて
第11週オブジェクト指向とUMLオブジェクト指向の基本概念とその図示表現について
第12週プロジェクトマネジメント(1)プロジェクトマネジメントの方法論、PMBOKについて
第13週プロジェクトマネジメント(2)アローダイアグラムの作成とその評価(クリティカルパスの発見、最短作業終了時間)
第14週標準化標準化を規定する国内外の組織と標準化された代表的な規格について
第15週定期試験上記の内容について筆記試験を行う


他の授業科目との関連
 本科目はITメディアの技術者及び利用者にとって理解するべきビジネス知識に関する科目であり、当該分野についてより発展的な内容を学びたい場合はオフィスワーク分野の科目を履修することを勧める。具体的には、「マーケティング」「経営基礎論」「簿記原理I及びII」「簿記演習I及びII」である。
 現代ディジタル社会におけるコンテンツとメディアの関係について、より詳しく学びたい場合は「メディアリテラシー」の履修を強く勧める。
 その他、情報処理技術者試験の出題範囲としては、「システムマネジメント」と関連性が強い。
評価方法
平常点(出席・小テスト等)30%+定期試験結果70%を基本点として、授業への取り組み姿勢(Web教材へのアクセス頻度も含む)を勘案した総合評価を行う。
教科書
平成23年度 ITパスポート合格教本
ISBN番号
978-4-7741-4445-0
参考図書
平成23年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室(技術評論社)
よくわかるマスター ITパスポート試験対策テキスト&問題集 平成23年度版(FOM出版)
デジタルコンテンツ流通教科書(インプレスR&D)
最新コンテンツビジネスのすべてがわかる本(日本能率協会マネジメントセンター)
オフィスアワー(授業相談)
随時、宮川の研究室に直接訪問して良い。また、Web教材における質問相談フォーラムを活用することを推奨する。
学生へのメッセージ
授業時間外での自主的かつ継続的な取り組みが重要である。Web教材の閲覧や演習問題への挑戦を積極的に行うことが高評価につながるポイントである。