講義コード 0122A
講義名 日本語コミュニケーションI
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 1.00
時間 0
代表曜日 火曜日
代表時限 5時限
開講学科 両学科
必選別 選択
履修セメスター 第1セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
非常勤講師 ◎ 古谷 真希 (指定なし)

講義概要
 日本語能力は、留学生が日本で大学生活をおくる上で必要不可欠な能力である。しかし、生活言語と学習言語とは全く異なっており、日本で生活することはそれほど難しくないが、大学の授業を理解し、研究を進めるとなると非常に困難を感じる留学生も多いのではないだろうか。
 日本語コミュニケーションの授業は、生活に必要な日本語だけでなく、日本語で講義を受け、レポートを作成したりプレゼンテーションを行ったりする、いわゆるアカデミックジャパニーズを身につけることを目標としている。そのためにこの授業では、アカデミックジャパニーズの基礎となる論理的思考を身につけることを目指す。論理的思考は、発想力(語威力を含む)・読解力・表現力が決め手となる。既に持っている日本語能力をフル活用し、さらに磨きをかけ、大学の授業についていける能力を身につけたい。
到達目標
到達目標は次の3点である。
(1)テーマに沿った語彙や表現を発想することができる。
(2)与えられた情報を正しく理解することができる。
(3)自分独自の意見・主張を述べることができる。
履修のポイント及び留意事項
課題は必ず提出すること。積極的に授業に参加すること。毎日の継続した自宅学習を怠らないこと。
講義日程

テーマ内容
第1週オリエンテーション授業の概要説明。受講者による自己紹介等。
第2週発想力を伸ばそうテーマに沿った語彙を発想する。
第3週言葉の地図を作ってみよう発想した語彙を関連付ける。
第4週イラストを見て考えようイラスト等を通して様々なことを推測する能力を養う。
第5週文章を読んで図や表にしてみよう情報を読み取り、必要な情報を拾い出して構成する力をつける。
第6週表・グラフの内容を読み取ってみよう与えられた資料から必要な情報を読み取る練習をする。
第7週どちらがいいか考えながら読んでみよう書かれている複数の情報を比較し、是非を検討する。
第8週意味を考えながら読んでみよう前後の文脈から書かれている内容の意味を推測する練習を行う。
第9週キーワードをつなげて書いてみよう情報の取捨選択をし、組み立てた上で表現できる能力を養う。
第10週定義をしてみよう物事を説明する練習。一般的な定義と自分の解釈を含めた定義の表現の違いとは?
第11週順序を考えて書いてみよう日本語の基本語順に沿って表現する練習を行う。
第12週理由を考えて書いてみよう主張・意見に理由を付け加えて述べる練習をする。
第13週プレゼンテーション準備各自自由にテーマを決定し、発表の準備をする。これまでの練習をいかしてほしい。
第14週プレゼンテーション学生同士で相互評価を行う予定。分かりやすく楽しめる発表を望む。
第15週プレゼンテーション同上。


他の授業科目との関連
日本語コミュニケーション能力はほかの授業科目を受ける上で必要不可欠な能力である。この能力を伸ばすことによって、口頭発表や討論、グループ学習といった様々な活動が円滑に行えるようになる。
評価方法
出席・授業態度(50%)、課題提出(30%)、プレゼンテーション(20%)により総合的に評価する。
教科書
特定の教科書は使用せず、配布資料等を用いて進める。
参考図書
大学・大学院生留学生のためのやさしい論理的思考トレーニング (その他、学生の要望に応じ、適宜紹介する)