講義コード 0601J
講義名 環境と地球
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 火曜日
代表時限 2時限
開講学科 両学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第4セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 伊津 信之介 (指定なし)

講義概要
講義概要 知っていますか?
豊かな生活を支える、かけがえのない地球が蝕まれていることを。
一体地球に何が起こっているのでしょうか?
それは私たちの生活にどんな影響を与えるのでしょうか?
地球の歴史を紐解きながら、宇宙と地球そして生活について考えてみましょう。
環境と人間の関係を考えることは、これからの教養人にとって必須の作業になります。
この授業は知識を増やすことが目的ではありません。
この授業がすぐに役に立つことはないでしょう。
しかし私たちは未来に責任があります。
この授業では、46億年の地球の歴史を振り返り、環境と生物の関係を考へます。
授業のタイトルとなっている、環境と人類の進化、そして産業社会発展との関連を環境科学、社会学、文化人類学など、さまざまな視点から解明してゆきます。
人間の社会が急速に産業化へ向かった産業革命
大量消費社会が世界に拡大し始めた第一次世界大戦以降
そしてコンピュータの誕生と発展が新しい産業構造を形成しつつある
20世紀後半から21世紀へかけての環境問題を歴史的(時間軸)かつ階層的(空間軸)に考えてゆきます。
地球温暖化に伴う、海面上昇・異常気象・陸地の消失
あるいはオゾン層破壊による宇宙線の脅威、はたまた地球活動の証ではあるが
人類社会を恐怖に陥れる、地震・火山災害
そして計り知れないエネルギーを生み出すが
ひき換えにもたらされた放射能汚染
20世紀に開かれた「パンドラの箱」から
希望を見いだすことは出来ないのでしょうか?
到達目標
環境に関する専門用語を理解するとともに、環境の歴史性と階層性を理解する。
履修のポイント及び留意事項
21世紀は地球で進化発展した人類の活動が宇宙空間に拡大する時代だと言われている。こんな時代どのような社会を地球であるいは宇宙で形づくるのかを考えるために、社会への関心を幅広く持ち続ける努力を求める。
環境に関する話題は、さまざまなメディアで扱われることが多いので、授業時間外にも関心を高めることが望ましい。WWWなどの情報ネットワークを通じて話題を深める習慣を身につけて欲しいと願うものである。
講義日程

テーマ内容
第1週人間の捉え方と地球環境・生活環境地球環境から生活環境に至るまで生物との関わり抜きに考えられないことを全体を通して理解すると共に、人間が環境を支配してきたこと
第2週水の不思議地球は水惑星と呼ばれ、現在の生態系を形づくるのに果たした水の役割を2回に渡って取り上げる
第3週水の強さ同じところに落ち続ける水滴。岩に穴をあけ、大地は浸食される。加速された水の力で環境を作り替える
第4週ナショナルトラストと湖水地方の風土ピーターラビットの作者ベアトリクス・ポターが湖水地方の環境を守るためにナショナルトラストの活動を支えてきた事を中心に環境保護精神を解説する
第5週地球環境の形成地球誕生から脊椎動物が上陸するまでの空前絶後のドラマを理解する時、人間の判断できる時間がいかに短いものであるかを納得する
第6週ヒマラヤの謎 造山運動からプレートテクトニクスへ地球が常に活動的であることは、内部の熱を表層部(地殻)へ運搬する物質移動によって生じ、地震や火山噴火の原因にもなる
第7週地震・火山活動に対抗する人間自然災害の脅威から人間とその社会を守るため、地震学や火山学は多くの知見をもたらした
第8週ニガヨモギの教訓旧ソ連チェルノブイリ原発の事故は、電力を必要としない生活を営んでいる地域の人々にも計り知れない被害を与えた
第9週チェルノブイリ原発事故から15年目事故から15年の歳月を経てもなお続く放射能汚染の現実を見る
第10週風の谷に暮らす中国雲南省の山村に暮らす人々の生活は、高度成長経済によって失われた環境と調和したかつての日本の姿を示してくれる
第11週21世紀は宇宙時代200億年の宇宙の歴史は、時間と空間の成り立ちを示してくれる。スターチャイルドの誕生と進化を生む生活圏の拡大
第12週火星に住む21世紀は人類が別の天体に移住することが実現すると言われる。その可能性が最も高い火星のテラフォーミング(環境改造)とは?
第13週生活を変える大量消費社会の終焉消費が美徳とされる大量消費社会は、豊かな生活を生みだす一方で、地球環境を破滅に追い込むのか?
第14週生活を変える大量消費社会の終焉(2)人口増加に耐える持続性のある地球環境を維持することについて考察する
第15週総合的環境論の理解テストを通して、地球と環境の関係を理解する


他の授業科目との関連
ものごとを歴史的かつ階層的に把握することは重要なので、環境と地球でその手法を身につけると良い。
評価方法
中間ショートレポートと定期試験によって評価する。
教科書
短大学生ポータル「授業資料」の環境と地球に情報提示、意見交換WEBを開設した。
参考図書
特になし
学生へのメッセージ
授業と言う言葉は『受け身』のように捉えがちです。
しかし授業を積極的に捉えないと本当に理解することはできません。
せめて受けた授業の内容を振り返り、メモした単語をgoogleなどで検索し、ノートに書きとることをしてください。
それが授業への参加度として評価を高くすることになります。
授業用E-mail
ee@izu.bz