講義コード 9940A
講義名 現代社会と思想
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 金曜日
代表時限 2時限
開講学科 両学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第1セメスター
その他 e-Learning履修可
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 真下 仁 (指定なし)

講義概要
 日本社会は大きなターニングポイントにさしかかっている。家庭において、学校において、様々な問題が噴出している。また、社会構造自体もグローバリゼーションの流れの中で抜本的に変わらざるをえず、そのためのリストラの進行とともに社会不安が増幅されている。このような漠然とした不安を前に、私たちは社会に対して、特に私たちが属しているこの日本社会に対して、あまりにも無知であることに驚かされるのではないだろうか。この講義では、一方で社会がいかに形成され、展開してきたのかを学ぶとともに、もう一方で私たちが属するこの日本社会を、もう一度その制度や組織の面から学ぶことになる。それによって、ともすればなおざりにされそうな社会というものを、私たち一人一人がその一員であると言う自覚を新たにすることで、この現在において問いかけたい。
到達目標
本年度のテーマを、若者にとって身近な問題である「少子化と結婚」とすることで、学生一人一人が近い将来直面しなければならない具体的な問題が、転換期にあるこの現在という時代をいかに反映しているかを、自分自身の問題として考えてもらいたい。そこから到達目標は、自分の近い将来の姿を、どのように具体的に描けるか、という点に設定する。
履修のポイント及び留意事項
現代のように、これほど「自由」で「平等」な社会は歴史上まれな現象であるが、このような社会は決して、無償で与えられたものではないということを理解するとともに、この現在に生きている私達の課題が、私達自身が直面している様々な社会問題から目をそらすのではなく、積極的に解決に向けて努力することにあることを自覚すること。
講義日程

テーマ内容
第1週講義の概要講義の全体的なテーマと、進行に関する説明。講義の評価方法および、レポートの構成と文章表現について概括する。
第2週現代社会の理解 IIT革新やグローバリゼーションによって、転換期を迎えた、現代社会を、ルネッサンス等の歴史的に大きな変革の時代と比べながら新たな意義を探る。
第3週現代社会の理解IIグローバル社会がもたらした様々な問題を考える:グローバリゼーションが内にはらむ矛盾が、社会や人間自身を崩壊させるのでは?
第4週現代社会の理解III20世紀の二つの大きな実験と失敗(ナチス政権やソヴィエト共産主義体制)を通して、これからの社会の在り方を問う。
第5週現代社会の理解IV「自由」と「民主主義」という、私たちに残された重要な理念と社会体制を、より新たな時代に向けて脱構築する。
第6週人と社会I「人間とは何か?」を異なる文化の中で問い掛けることで、それぞれの文化における「人間」の位置づけが異なることを理解させ、多文化の共存を考えさせる。
第7週人と社会II「人間とは何か?」を、差異化の原理によって問いかけた結果が導いた、西欧的人間中心主義を乗り越えるためにはなにをすべきかを考える。
第8週人と社会III社会の形成を歴史的に再考する。古代社会にユートピアはあったのか?ゲゼルシャフトとゲマインシャフトの役割が多層化された現代社会を考える。
第9週人と社会IV「人と社会」を、最も制約的に支配する組織=制度である「国民国家」という枠組みから切り離して考え、それぞれに新たな、また多様なアイデンティティ形成を試みる。
第10週ビデオ観賞とレポート作成現代の日本社会の問題点をまとめたビデオ鑑賞:「少子化と結婚」
第11週新たな社会の模索I現代という、社会全体が転換点をむかえる中で、人々は多くの深刻な社会問題に直面している。最後4週は、私たちが生きている、この<今に>起きている具体的な社会問題を取り上げ、その問題点の分析と可能な解決策の有無を問い掛ける。虐待、いじめ、少子化、就職難、若年層の失業率の高止まり、フリーターやニート…。
第12週新たな社会の模索II特に、<少子化と結婚>の現状を具体的に考察することで、日本社会の問題点をあぶり出す。
第13週新たな社会の模索III転換期を迎えた日本社会の現状を、旧来の家族関係や制度等から再考し、矛盾点を探す。
第14週新たな社会の模索IV他(西欧や東アジア)の国々との比較を通して、日本社会の現状からの脱却を図る。
第15週まとめ


他の授業科目との関連
国際文化論等も履修して、社会と文化の関連も考えてもらいたい。
評価方法
出席および参加50%
各シークエンスの終了時に、内容の理解度を試す小テストを行う:
各10%×3 →30%
各自が選択した、具体的な「現代社会の問題」をテーマにした最終レポート:20%

教科書
『フランス 新・男と女』、ミュリエル・ジョリベ、平凡社新書 
ISBN番号
4-582-85122-3
参考図書
『ヨーロッパ市民の誕生』、『ヨーロッパとイスラム』、『憲法と国家』、『フランス家族事情』、『ナチスの時代』、『冷戦後』、『現代社会主義を考える』ほか、 以上すべて岩波新書。
オフィスアワー(授業相談)
授業と会議以外の時間は、質問と相談にいつでも乗ります。