講義コード 0816A
講義名 地域サービス論
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 金曜日
代表時限 5時限
開講学科 国際文化学科
必選別 選択
履修セメスター 第1セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 竹内 裕二 (指定なし)

講義概要
経済状況や財政状況によって市民の意識の変化が著しくなってきた。高齢者や障害者、児童に関わる社会福祉サービスは、もちろんのこと普通に暮らす我々の生活も大きく変容しようとしている。本講義では、官から民の流れの中で成長している地域に注目し、官民の役割分担などについて学ぶこととする。
 例えば、高齢者福祉分野においては、公的介護保険制度の導入以降、民間企業による介護保険事業への参入が相次ぎ、市場規模は拡大し、サービス競争や価格競争も進んできており、民間企業の参入の少ない地方においては非営利法人やJA(農協)による相互扶助組織がサービスの支えとなっている。また児童福祉分野においては、従来の社会福祉法人や公的主体だけではなく、保育に民間企業の参入も起こっている。「地域サービス論」では、事例研究を通じて、民の参入の背景と効果、官民の役割の変容について理解を深める。
※履修者数、理解度に応じて、下記の授業内容を変更する可能性がある。また、この変更には学外活動もあることを了承した上で受講して欲しい。
到達目標
本講義による目標は、地域サービスというものを知ることにより、社会の仕組みを体系的に捕えることである。
履修のポイント及び留意事項
地域や社会問題に関心のある学生の履修を期待する。本講義は、受講生の積極性が求められる。資料を基に講義を行ない、学生諸君が自ら考え、討議し、発表することを中心に講義を行なう。なお、講義の流れに応じて、グループ編成を行なう。
講義日程

テーマ内容
第1週授業概要説明本授業の趣旨について説明する。地域サービスに関する基本的な考え方について、認識を共有する。
第2週膨らむ借金体質日本の経済状況を把握する。
第3週社会保障の状況日本経済の変化に伴う、社会保障の状況について考える。
第4週社会状況と価値観の変化日本の社会状況の変化に伴う市民の価値観の変化について考える。
第5週高齢者福祉における事例1介護保険法の運用に至るまでの背景
第6週高齢者福祉における事例2介護保険法の運用と今後
第7週障害者福祉における事例1障害者福祉に関わる社会問題
第8週障害者福祉における事例2障害者福祉における課題と現状
第9週児童福祉における事例1児童福祉に関わる社会問題
第10週児童福祉における事例2児童福祉法における課題と状況
第11週生き残るために1財政健全化に向けての取組みと課題
第12週生き残るために2指定管理者制度の誕生とその活用
第13週生き残るために3NPO法人などの市民団体の行政への参画
第14週地域サービスの重要性今後の社会において、地域サービスへの期待と必要性について考究する。


他の授業科目との関連
地域社会に関する科目において、地域社会での人間関係や地域との関わり方に関する課題がある。その基本的な考え方について、他の科目では伝えきれない部分をボランティアの視点から学修する。
評価方法
課題提出、試験結果、出席状況、学習態度などを総合的に評価する。
教科書
使用しない
参考図書
適宜、案内をする
オフィスアワー(授業相談)
随時
学生へのメッセージ
社会構造を変えるのは、君たちである。
授業用E-mail
takeuchi@ftokai-u.ac.jp