講義概要 |
本講義は、世界各国の地理を「観光」という視点から考察することにより、観光産業と社会・文化・自然との関わりを学ぶことを目的とする。同時に、一般教養としての基礎知識を身につけていこう。
観光地がどのような観光資源を有しているかを学ぶことは、その観光地の発展過程や自然的、文化経済的背景を理解することに役立ち、ひいては観光現象全体への理解を深めることにつながる。そこで本講義では、世界各国の観光地を取り上げ、旅行者の視点でその地理的特徴を探りながら、観光産業との関わりを考察する。具体的には、各観光地における観光資源(自然景観、リゾート・レジャー施設、史跡、歴史的建造物、祭り・イベント、名産品など)について、スライドなどを使用しながら具体的に解説していく。
なお本講義は、「総合旅行業務取扱管理者試験」「旅行地理検定試験」に対応している。これらの受験を予定している人はぜひ受講してほしい。受講者は、各観光地の概略をただ暗記するのではなく、普段から旅行者の視点にたち、本・テレビ・雑誌・旅行パンフレットなどを通じて積極的に情報を収集していくことが望まれる。
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到達目標 |
1.海外の主要な観光資源についてその概要を把握する。
2.海外各地域における観光産業の現状と、社会・文化・自然との関わりについて理解する。
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履修のポイント及び留意事項 |
旅行業務取扱管理者試験(総合)、旅行地理検定(国内)の受験を予定している学生は必ず受講すること。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | ガイダンス | 授業の概要、世界主要都市と地勢の確認 | 第2週 | アジア(1) | 韓国、台湾 | 第3週 | アジア(2) | 中国、香港、マカオ | 第4週 | アジア(3) | 東南アジア、南アジア | 第5週 | ヨーロッパ(1) | イギリス、オランダ、ベルギー | 第6週 | ヨーロッパ(2) | 北欧、ドイツ、スイス、オーストリア | 第7週 | ヨーロッパ(3) | フランス | 第8週 | ヨーロッパ(4) | イタリア | 第9週 | ヨーロッパ(5) | スペイン、ポルトガル、ギリシア | 第10週 | ヨーロッパ(6) | チェコ、ハンガリー、ポーランド、ロシア | 第11週 | 南北アメリカ(1) | アメリカ | 第12週 | 南北アメリカ(2) | カナダ、中南米 | 第13週 | オセアニア | オーストラリア、ニュージーランド、南太平洋の島々 | 第14週 | 中東、アフリカ | トルコ、エジプトなど | 第15週 | 学期末試験 | |
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他の授業科目との関連 |
旅行業務取扱管理者試験(総合)の各科目のうち、「旅行業法」と「旅行業約款」科目は「旅行業法規」で、「国内旅行実務」科目は「国内観光地理」で対応する。 |
評価方法 |
出席状況、授業態度、毎講義時の小テスト、学期末試験により総合的に評価する。 |
教科書 |
「すぐに役立つ海外旅行地理ベーシック400」(ジェイティービー能力開発) |
参考図書 |
「旅に出たくなる地図・世界」(帝国書院) |
授業用E-mail |
okata@ftokai-u.ac.jp |