講義コード 0636D
講義名 専門ゼミナールI
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 木曜日
代表時限 3時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択必修
履修セメスター 第1セメスター
その他 e-Learning履修可
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 宮川 幹平 (指定なし)

講義概要
 本講義では、コンピュータシステムについて、そのソフトウェア的側面を中心に学習していく。現代社会において、コンピュータとそれを相互に結ぶコンピュータネットワークは必要不可欠の存在になっているが、その大きな理由の一つが、社会で用いられる多様な情報をコンピュータ上で表現できることにある。
そこで、本講義においては、まず社会における多種多様な情報をいかにしてコンピュータ上で表現するのかについて、理論的側面も含めて学習を進める。さらに、コンピュータシステムのハードウェアを効率的に運用するためのソフトウェアの理論やその種類、機能などについて、特にオペレーティングシステム(OS)を中心に学習していく。
本講義は、情報技術(IT)に関する基本的概念・用語の理解にも有用と考えられるので、情報技術に関するスキルを自らの得意としていきたいと考える学生に受講を推奨する。特に、将来技術者を目指す学生や理工情報分野への編入学を希望する学生にとっては、その基盤となる知識として極めて有用であろう。
到達目標
情報理論の基礎のほか、コンピュータシステムにおけるソフトウェア分野について理解を深める。
また、情報処理技術者試験(基本情報技術者試験・ITパスポート試験)における当該分野(ストラテジ分野・マネジメント分野の一部)の出題レベルに対応出来る。
履修のポイント及び留意事項
 本授業は、情報処理技術者試験「基本情報技術者試験」「ITパスポート試験」における、企業と法務、経営戦略、システム戦略、プロジェクトマネジメントの内容に関係するほか、本学が実施する「基本情報技術者試験」午前試験免除認定講座の一部である。
 毎回の授業の最初には前週の内容に基づく小テストを実施する。当然成績にも反映されるのでよく準備しておくこと。出題する問題はWeb教材として解説もあわせて公開しているので、各自時間を見つけて閲覧・学習することを推奨する。
 また、e-Learningとして履修する場合は、教員に事前に申し出るとともに、教材の閲覧や課題の提出だけでなく、定期的なメンタリング指導を受けることが求められることに留意すること。授業の一部をe-Learningで履修することも可能であるので、担当教員と相談すること。
講義日程

テーマ内容
第1週情報表現の基礎デジタル・アナログ、基数、進数の概念について
第2週情報の表現と形式1数値表現、負の数の表現、補数(1の補数・2の補数など)の概念について
第3週情報の表現と形式2実数の表現(固定小数点・浮動小数点)、BCDコード
第4週誤差オーバーフロー・アンダーフロー・桁落ち・情報落ちなど
第5週情報の表現と形式3テキスト(文字コード)・画像・音声・動画の表現方法について
第6週情報の表現と形式4圧縮の概念、可逆圧縮・非可逆圧縮、アーカイバ
第7週ソフトウェアの分類体系基本ソフトウェア・応用ソフトウェアなどの種別と役割、配布方法
第8週制御プログラム制御プログラムの役割とその管理内容
第9週ジョブ管理とタスク管理ジョブスケジューラやスプーリング、多重プログラミングの概念など
第10週記憶管理1実記憶と仮想記憶、ページ置き換えアルゴリズムなど
第11週記憶管理2階層ファイルシステムとパス指定、ファイル編成方法など
第12週ビット演算1代表的な論理演算・ビット演算とマスク、加法標準形、ベン図、カルノ図
第13週ビット演算2論理シフトと算術シフト、乗除算の実現
第14週加算の実現半加算器・全加算器、補数と減算の関係(復習)
第15週定期試験上記の内容について筆記試験を行う


他の授業科目との関連
コンピュータシステム、情報処理I、情報処理II、専門ゼミナールII(宮川)、アルゴリズム、データベース、コンピュータネットワーク ほか
評価方法
平常点(出席・小テスト等)30%+定期試験結果70%を基本点として、授業への取り組み姿勢(Web教材へのアクセス頻度も含む)を勘案した総合評価を行う。
教科書
平成22年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室(技術評論社)
ISBN番号
ISBN-13: 978-4774140889
参考図書
よくわかるマスター ITパスポート試験対策テキスト&問題集 平成22年度版(FOM出版)
コンピュータシステムの基礎(iTEC)
図解雑学 音のしくみ(ナツメ社)
オフィスアワー(授業相談)
随時、宮川の研究室に直接訪問して良い。また、Web教材における質問相談フォーラムを活用することを推奨する。
学生へのメッセージ
授業時間外での自主的かつ継続的な取り組みが重要である。Web教材の閲覧や演習問題への挑戦を積極的に行うことが高評価につながるポイントである。