講義概要 |
経営とは、企業が行っている諸活動をその事業目的のために方向付ける行為であり、利潤を獲得して事業もしくは企業を存続させることをめざしている。企業の活動は、現在の資源を未来の可能性に投資する「賭け」である。「マネジメントの父」と呼ばれ、経営学の第一人者であるP.F.ドラッカーは、「企業にとって何よりも大事なのは、新しい生きた『アイデア』をどう生むかだ。」と述べている。グローバル化が進む中、企業の成長の基本となるものはアイデアであり、既成概念にあえて背を向け先行きを見越したイノベーション(技術革新)を起こしていかなければ、企業の発展は到底望めない。
授業では会社経営に関する基本的な内容について学び、企業が行っている様々な経営戦略について事例を基に検証する。学生諸君の多くは、将来、企業の経営活動に参画することになる。なかには、自ら企業を起すことを思い描いている人もいるだろう。その時に備えて斬新な「アイデア」を生み出すヒントを授業から学び取ってほしい。授業ではテーマを決めて学外で調査活動を行う。
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到達目標 |
新聞やテレビ、Web等で発信される様々な企業情報を、進路の選択に活かすことが出来る。またフィールドワークをとおして、社会人基礎力(アクション、シンキング、チームワーク)を身につける。 |
履修のポイント及び留意事項 |
国内外の経済の動きに関心を持ち、毎日の経済ニュースをチェックして授業に臨むこと。 |
講義日程 |
週 | テーマ | 内容 |
第1週 | 経営とは | ガイダンス、会社の意義、企業経営 | 第2週 | 企業と経営者 | 業種と業態、トップマネジメント、コーポレート・ガバナンス | 第3週 | 株式会社組織 | 所有と経営の分離、株主総会、非営利組織 | 第4週 | 経営資源 | ヒト、モノ、カネ、情報 | 第5週 | 生産と品質管理 | 生産計画、コスト削減、製品開発、原価管理、TQC活動、カンバン方式 | 第6週 | 企業と流通 | 物流、ロジスティック、共同配送、流通センター | 第7週 | マーケティング戦略 | ニーズとウオンツ、販売戦略、顧客満足、ブランド、消費者行動、4P | 第8週 | ICTと企業経営 | Eビジネスの発展、B to B電子商取引、経営情報の電子化、情報の流出 | 第9週 | 経営計画と損益分岐分析 | 利益と損失、CVP分析、資本調達、格付け、株式公開 | 第10週 | 人的資源の開発と活用 | キャリア開発、雇用形態および賃金の多様化、適材適所 | 第11週 | 国際化と多国籍企業 | 海外進出、BRICs、戦略的な経営とM&A、多国籍企業の課題 | 第12週 | 変わる日本的経営 | 終身雇用と年功賃金、成果主義、採用と人事管理、リストラ、福祉制度 | 第13週 | 企業の社会的責任 | 企業倫理、CSR、環境問題 | 第14週 | 企業文化の創造 | CI、企業メセナ、社会貢献活動 | 第15週 | 定期試験 | |
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他の授業科目との関連 |
マーケティング |
評価方法 |
定期試験50%、レポート・フィールドワーク40%、出席・受講態度10% |
教科書 |
特に使用しない。授業時にプリントを配布する。 |
参考図書 |
必要に応じて紹介する。 |
学生へのメッセージ |
学外でのフィールドワークは、社会人基礎力を身につける実践として重視する。 |
授業用E-mail |
satake@ftokai-u.ac.jp |