講義コード 0629J
講義名 3次元CG制作I
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 1.00
時間 0
代表曜日 火曜日
代表時限 1時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第2セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 伊津 信之介 (指定なし)

講義概要
 今やコンピュータグラフィックスと言えば3次元を指すほど3DCGは一般的になった。かつてシリコングラフィックス社(SGI)のワークステーションがないと高度な3DCG制作には大変な時間と労力を必要としたことが、パーソナルコンピュータの性能が飛躍的に向上することで手軽に3DCG制作を行うことができるようになった。
 そんな訳でコンピュータグラフィックスの主流は3Dになり、産業界でも3DCGを多用するようになっている。この実習ではフリーソフトウェアでありながら他の追随を許さないPOV-Ray(ポブレイ)を使って3DCGの制作を行いながら2次元CGと3次元CGそれぞれの長所短所を把握し、コンピュータを用いた画像や映像生成の基本的素養を身につける。
この授業では実習を通して、ray-tracing(レイトレーシング)とは何か、どのように処理するのか、POV-Ray(ポブレイ)とは、POV-Ray(ポブレイ)とレイトレーシングとの関係などについて学ぶ。
 ray-tracing(レイトレーシング)は美しく複雑なシーンを生成し、絵画制作の新手法としての可能性を切り開いた。従来の絵画制作法と比較したray-tracing(レイトレーシング)の重要な利点の一つは、修得するのに数年を要する絵画技術をコンピュータに肩代わりさせることが可能になったことである。これによって利用者は難しい技術を修得するのに数年も要せず、クリエイティブな活動が可能になった。
 POV-Ray(ポブレイ)は高性能で本格的な三次元CGソフトかつフリーソフトなので、コストをかけずに手軽に3DCGを制作することができる。 POV-Ray(ポブレイ)はPOV-Ray Team と呼ばれる世界中のプログラマーがボランティアでつくり、現在も改良が加えられている。
到達目標
3次元CG制作のプロセスを実習を通して把握し、独自の3DCG作品の製作ができる。
履修のポイント及び留意事項
コンピュータの操作法と2次元CG制作がベースに必要である。
講義日程

テーマ内容
第1週POV-Rayを使うサンプルファイルのレンダリング
第2週オブジェクトをつくるオブジェクトの記述に必要な情報
第3週シーンの記述(1)シーンファイルの組み立て
第4週シーンの記述(2)かかしのシーンファイル作成
第5週移動・拡大・回転(1)オブジェクトの変形や平行移動など
第6週移動・拡大・回転(2)オブジェクトの拡大・縮小
第7週移動・拡大・回転(3)オブジェクトの回転
第8週複雑な物体の作成複数の命令を記述する
第9週繰り返し横・縦・前後に繰り返す
第10週条件分岐集合演算の和、差、積によって基本立体を組み合わせる
第11週集合演算UNION、INTERSECTION、DIFFERENCE
第12週質感と模様の設定テクスチャと質感の設定が大事である
第13週応用制作(1)内服用カプセルの制作
第14週応用制作(2)置き時計のある風景


他の授業科目との関連
春学期にに開講される2次元CG制作は重要である。
評価方法
提出課題の技術レベルで評価する。
教科書
使用しない。
オフィスアワー(授業相談)
月曜日 12:30〜17:00
水曜日 14:10〜17:00
木曜日 10:30〜12:00
金曜日 12:30〜17:00
学生へのメッセージ
授業と言う言葉は『受け身』のように捉えがちです。
しかし授業を積極的に捉えないと本当に理解することはできません。
せめて受けた授業の内容を振り返り、メモした単語をgoogleなどで検索し、ノートに書きとることをしてください。
それが授業への参加度として評価を高くすることになります。
授業用URL
http://mast.ftokai-u.ac.jp/moodle/course/view.php?id=5