講義コード 9925A
講義名 プログラミングI
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 1.00
時間 0
代表曜日 水曜日
代表時限 4時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第3セメスター
その他 e-Learning履修可
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 宮川 幹平 (指定なし)

講義概要
 プログラミングⅠにおいては、C言語の基本的文法について学習する。C言語はパーソナルコンピュータ上のアプリケーションソフトだけでなく、オペレーティングシステムやデバイスドライバ、マイコンプログラミングなど多種多様な場面で古くから利用されており、特にシステム開発分野においてその重要性は依然として高い。また、C言語はC++やJavaなど、他のプログラミング言語にも大きな影響を与えており、C言語の習得は他言語習得にも非常に有用である。なお、本講義ではC言語によるプログラミングの基礎から学習するが、実習「プログラミング基礎」(VisualBasic)を履修済みであることが望ましい。
 本講義においては、見た目の美しさ(GUIインターフェイスの洗練など)よりも情報の処理手順(アルゴリズムとデータ構造)そのものの実現を重視している。そのため、講義「アルゴリズム」を受講済みであることが望ましい。なお、C言語は非常にテクニカルな記述もできる言語であるが、本講義ではプログラムを見た者にもわかりやすいような表現を推奨しており、読みやすいプログラムを作成するための技法についても適時紹介していく。
到達目標
C言語の基本的な文法事項として、変数宣言、定数、式と値、代入文、if構文、switch構文、while構文、for構文、do構文、関数等について理解し、簡単なC言語によるプログラムを作成することができる。
履修のポイント及び留意事項
 コンピュータ実習室で行う実習授業であるが、授業時間以外の空き時間も十分に活用して、課題や実習などに取り組む必要がある。またできるだけ出席すること。欠席した分の遅れを取り戻すのは当人の責任である。
 本授業は、情報処理技術者試験「基本情報技術者試験」における、アルゴリズム、プログラム設計、プログラム作成能力に関する内容に関係し、特に午後試験対策として有効である。
 また、e-Learningとして履修する場合は、教員に事前に申し出るとともに、教材の閲覧や課題の提出だけでなく、定期的なメンタリング指導を受けることが求められることに留意すること。授業の一部をe-Learningで履修することも可能であるので、担当教員と相談すること。
講義日程

テーマ内容
第1週C言語の開発環境C言語についての基本的事項と、講義で用いる開発環境について
第2週画面出力、変数と代入文画面(コンソール)への表示の方法、変数の概念と変数への値の格納について
第3週配列の基本概念配列の宣言とその利用について その他、多次元配列の概念など
第4週入力キーボードからの入力を変数や配列の要素に格納する方法について
第5週演算と式の値算術演算とその結果の表示について ライブラリ関数の利用について
第6週分岐処理(1)if構文について 比較演算・論理演算の利用
第7週分岐処理(2)if構文による入れ子と多分岐の実現
第8週分岐処理(3)switch構文と?:演算子について
第9週繰り返し(1)繰り返しの基本概念とwhile構文について
第10週繰り返し(2)繰り返しの入れ子(多重ループ)について
第11週繰り返し(3)for構文とdo構文の利用について breakとcontinueについて
第12週関数(1)関数の基本概念と引数について
第13週関数(2)配列引数の利用について
第14週関数(3)再帰関数の利用について
第15週まとめ上記の内容について理解度を確認する


他の授業科目との関連
プログラミング基礎、プログラミングII、アルゴリズム、コンピュータシステム、情報処理II
評価方法
課題提出の状況と提出時に実施して各人の理解度を確かめる口頭試問の結果を中心に評価する(70%)
それ以外に、不定期に実施する小テスト(筆記もしくはWeb上)の得点、および、出席状況・授業態度などを加味する(30%)
教科書
本学webサイト上に構築された電子テキストを基に授業を展開するため特定の教科書は使用しない
参考図書
大滝みや子先生のかんたんアルゴリズム解法 流れ図と疑似言語 (リックテレコム)
明解C言語入門編(ソフトバンクパブリッシング)
オフィスアワー(授業相談)
いつでも可
学生へのメッセージ
 将来、コンピュータ関連(特に開発分野)への就職を希望する学生および情報系、工学系への編入学を希望する学生には非常に重要な科目である。