講義コード 9947J
講義名 情報処理II
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 水曜日
代表時限 4時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第2セメスター
その他 e-Learning履修可
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 宮川 幹平 (指定なし)

講義概要
この科目は第1セメスターの講義「コンピュータシステム」「情報処理I」「専門ゼミナールI」と密接に関連している科目であり、受講にあたってはこれらが履修済みであることを強く推奨する。本講義では、情報処理技術者試験の基本情報技術者試験およびITパスポート試験の合格を最終的な目標として、各試験の出題内容に準拠し、システム開発技法や運用管理の手法について学習する。
 具体的にはシステム開発において利用者が特に関わるべき工程(業務分析・ユーザインターフェイスの設計・テストなど)や、システムを運用する上での留意事項、障害対応などである。一般的に学生にとって馴染みの薄い分野であり、本講義を通じて理解を深めることで、資格試験への対策だけでなく、将来情報システムに(開発者もしくは利用者として)接していく際に必要となる、基礎的な素養を育むことを目標とする。ゆえに、基本情報技術者試験、または、ITパスポート試験の受験を目指す学生は勿論のこと、将来プログラマなどの開発者、システムの運用管理などを担当するシステム管理者などの情報技術者を目指す学生にも受講を推奨する。
到達目標
情報システムのソフトウェアライフサイクルプロセスについて理解を深める。
また、情報処理技術者試験(基本情報技術者試験・ITパスポート試験)における当該分野の出題レベルに対応出来る。
履修のポイント及び留意事項
 本授業は、情報処理技術者試験「基本情報技術者試験」「ITパスポート試験」における、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術、サービスマネジメントの内容に関係するほか、本学が実施する「基本情報技術者試験」午前試験免除認定講座の一部である。
 毎回の授業の最初には前週の内容に基づく小テストを実施する。当然成績にも反映されるのでよく準備しておくこと。出題する問題はWeb教材として解説もあわせて公開しているので、各自時間を見つけて閲覧・学習することを推奨する。
 また、e-Learningとして履修する場合は、教員に事前に申し出るとともに、教材の閲覧や課題の提出だけでなく、定期的なメンタリング指導を受けることが求められることに留意すること。授業の一部をe-Learningで履修することも可能であるので、担当教員と相談すること。
講義日程

テーマ内容
第1週システム開発のプロセスとモデルSLCP-JCF、ウォーターフォールモデル・プロトタイプモデル・スパイラルモデルなどについて
第2週業務分析と要求定義現在の業務の把握や問題点を発見する手法について
第3週外部設計1システム開発におけるユーザインターフェイスの設計について
第4週外部設計2コード設計の手法と代表的なコード体系について
第5週内部設計プログラム分割、物理データ設計、入出力詳細設計など
第6週プログラム設計モジュール分割の手法、モジュール独立度・結合度など
第7週プログラミング言語と言語プロセッサ各種プログラミング言語の特徴と言語プロセッサ、プログラムの性質について
第8週プログラミングの理論構造化プログラミング、オブジェクト指向などについて
第9週テスト工程1テストの概念と各種テストの設計と手法について(単体テスト・結合テスト)
第10週テスト工程2各種テストの設計と手法について(総合テスト・運用テスト)
第11週開発管理見積り手法、工程のレビュー、システム開発を支援・管理するツールなどについて
第12週サービスマネジメントITIL、ITSMS認証
第13週システム監査システム監査、内部統制について
第14週バックアップとジャーナリングシステムバックアップの技法と運用手法について
第15週定期試験上記の内容について筆記試験を行う


他の授業科目との関連
コンピュータシステム、情報処理I、プログラミング基礎、プログラミングI及びII、専門ゼミナールI及びII、インターネット基礎、インターネット実習I及びII、データベース、コンピュータネットワーク ほか
評価方法
平常点(出席・小テスト等)30%+定期試験結果70%を基本点として、授業への取り組み姿勢(Web教材へのアクセス頻度も含む)を勘案した総合評価を行う。
教科書
平成22年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室(技術評論社)
参考図書
よくわかるマスター ITパスポート試験対策テキスト&問題集 平成22年度版(FOM出版)
オフィスアワー(授業相談)
随時、宮川の研究室に直接訪問して良い。また、Web教材における質問相談フォーラムを活用することを推奨する。
学生へのメッセージ
授業時間外での自主的かつ継続的な取り組みが重要である。Web教材の閲覧や演習問題への挑戦を積極的に行うことが高評価につながるポイントである。