講義コード 9946A
講義名 情報処理I
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 春学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 水曜日
代表時限 1時限
開講学科 情報処理学科
必選別 選択
履修セメスター 第1セメスター
その他 e-Learning履修可
担当教員

職種 氏名 所属
准教授 ◎ 宮川 幹平 (指定なし)

講義概要
 パソコンやインターネットなど、情報技術の成果というべき機器や仕組みを単に指示されたとおりに使えるだけでなく、実践的に仕事や生活に応用・活用し、さらに企業における各部署の情報化を推進するリーダー的役割を果たしていけるような人材となるために必要な知識として、情報化と企業経営との関わりを中心に学習を進める。
 具体的には、情報システムの活用事例、企業における情報戦略と企業会計(財務会計・管理会計)の基本的な仕組み、オペレーションズリサーチ(OR)の手法を中心とした経営工学的手法、および、関連する法律知識などが挙げられる。いままで一利用者としてコンピュータと触れてきただけではなかなか触れることのない知識が多く含まれており、情報技術を今後も仕事や趣味に活用していきたいと思う学生全てに受講を推奨する。特に、将来技術者を目指す学生や理工情報分野への編入学を希望する学生については履修を強く勧める。
到達目標
企業組織の経営と情報化との関わりについて理解を深める。
また、情報処理技術者試験(基本情報技術者試験・ITパスポート試験)における当該分野(ストラテジ分野・マネジメント分野の一部)の出題レベルに対応出来る。
履修のポイント及び留意事項
 本授業は、情報処理技術者試験「基本情報技術者試験」「ITパスポート試験」における、企業と法務、経営戦略、システム戦略、プロジェクトマネジメントの内容に関係するほか、本学が実施する「基本情報技術者試験」午前試験免除認定講座の一部である。
 毎回の授業の最初には前週の内容に基づく小テストを実施する。当然成績にも反映されるのでよく準備しておくこと。出題する問題はWeb教材として解説もあわせて公開しているので、各自時間を見つけて閲覧・学習することを推奨する。
 また、e-Learningとして履修する場合は、教員に事前に申し出るとともに、教材の閲覧や課題の提出だけでなく、定期的なメンタリング指導を受けることが求められることに留意すること。授業の一部をe-Learningで履修することも可能であるので、担当教員と相談すること。
講義日程

テーマ内容
第1週企業活動と企業戦略、情報化戦略企業及び企業の掲げる戦略とはどのようなものがあるか。企業における情報化推進リーダーの重要性について
第2週企業組織と人材教育技法企業の組織形態と業務の流れ、人材教育手法などについて
第3週情報分析のための図示表現(1)DFD・E-R図・決定表・UMLについて
第4週QCのための道具と問題解決手法統計的手法を活用した情報分析ツールとその活用
第5週情報分析のための図示表現(2)代表的なグラフ表現の特徴について
第6週プロジェクトマネジメントの基礎プロジェクトマネジメントの方法論、PMBOKなどについて
第7週PERTアローダイアグラムの作成とその評価(クリティカルパスの発見、最短作業終了時間)
第8週経営戦略と情報分析SWOT分析、PPM分析、マーケティングなど
第9週企業会計の基礎会計処理の流れと基本用語、貸借対照表・損益計算書、損益分岐点について
第10週在庫管理・棚卸発注方式(定期発注方式・定量発注方式・二棚法)、在庫評価方法
第11週ビジネスインダストリビジネスにおける最新のIT活用事例について
第12週知的財産権の基礎知的財産権(著作権・特許)に関して
第13週その他の関連法規情報通信/労働/取引/安全/倫理などに関する法律
第14週標準化標準化を規定する組織と標準化された規格について
第15週定期試験上記の内容について筆記試験を行う


他の授業科目との関連
コンピュータシステム、情報処理II、簿記原理I及びII、簿記演習I及びII ほか
評価方法
平常点(出席・小テスト等)30%+定期試験結果70%を基本点として、授業への取り組み姿勢(Web教材へのアクセス頻度も含む)を勘案した総合評価を行う。
教科書
よくわかるマスター ITパスポート試験対策テキスト&問題集 平成22年度版(FOM出版)
ISBN番号
ISBN-13: 978-4893118189
参考図書
平成22年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室(技術評論社)
オフィスアワー(授業相談)
随時、宮川の研究室に直接訪問して良い。また、Web教材における質問相談フォーラムを活用することを推奨する。
学生へのメッセージ
授業時間外での自主的かつ継続的な取り組みが重要である。Web教材の閲覧や演習問題への挑戦を積極的に行うことが高評価につながるポイントである。