講義コード 942DJ
講義名 現代文明論II
(副題)
開講責任部署 全体
講義開講時期 秋学期
講義区分
基準単位数 2.00
時間 0
代表曜日 木曜日
代表時限 4時限
開講学科 両学科
必選別 必修
履修セメスター 第2セメスター
その他
担当教員

職種 氏名 所属
教授 ◎ 伊津 信之介 (指定なし)
講師 北濱 幹士 (指定なし)
准教授 末松 泰子 (指定なし)
准教授 神山 高行 (指定なし)

講義概要
「現代文明論」は,東海大学の建学の精神及び教育の理念の下に展開される全学共通の必修科目である。東海大学の創立者である松前重義先生は「現代文明論」において,過去から現在に至る歴史を正しく認識し,人道主義・人格主義に基づく,広い視野に立った偏向することのないバランスのとれた思想を培うことを求めた。精神文明と物質文明の融合を目指した総合文明の建設にこそ,将来の人類の幸福と社会の発展は導かれるということを一貫して主張した。
さらに松前重義先生は,「我々はいかなる時代に生きているのか」,「現代をどう認識すべきか」,「今後の文明はどうあるべきか」など,自然及び社会環境下での我々の生存にかかわる諸問題について根源的な問いを発せられ,学生各人が修得した学問を通して,人間,社会,自然,科学,歴史,宗教,世界について自ら考え,思想を培い,現代に生きる人間として何をなすべきか,その理想とすべき目標を持つことを「現代文明論」に求めてこられた。これは21世紀においても変わらない命題である。基本的な講義編成としては,東海大学の建学の精神や教育理念を伝える講義を核に,「現代文明の基盤」,「文明の多様性」,「文明の未来」を柱に各講義が編成されている。
 かつて香取草之助副理事長は、「積極的にたくさんの先生方が『現代文明論』にかかわって、理想から言えば誰でも自分の専門という窓を通してみた、経済学なり歴史学なり、科学技術などを科学技術文明の流れの中でとらえて、自分たちが今いる地点がどういうものなのか、それがどちらの方向へ流れていこうとしているのか、流れていくのが望ましいのか、そういう講義を誰もができるようにということを(創立者は)言っておられた。」と述べている。福岡短期大学においても、社会の急速な変化、受講者の多様化、教員の世代交代、などに対応することが必要となってきた。したがって 2009年度から現代文明論の講義担当者を学内公募し2009年度を踏襲した講義計画を作成した.
到達目標
現代文明の今を認識してもらうとともにそこから自らの現代文明についての考えや問題を解決する意識を養ってもらうことを年間の目標とするものである。
『思想を培う』技術と方法として現代文明論運営委員による、「聞く」・「書く」・「編む」・「発言する」力を培う訓練を行なうこととした。したがって、講師の話を聞き、要点をまとめ、300文字程度のレポートを80分で行うことを現代文明論Iの目標とする。
履修のポイント及び留意事項
2010 年度の現代文明論では、「若き日に汝の思想を培う」ことを支える能力としての「聞く」・「書く」・「編む」・「発言する」力を訓練をレポート作成と討論を通して育ててゆくことに一層の力を注ぐ予定である。「聞く」・「書く」・「編む」力が「思想を培う」こと、それを発表する力の育成を現代文明論の伏線に位置づける。
講義日程

その他の担当教員テーマ内容
第1週現代文明論委員思想を培う技術まとめて文章にする
第2週西野 仁(福岡短大学長)文明と教育1. 建学の精神の具現化
  福岡短大の教育哲学
第3週蟹江 秀明
(東海大学理事・文学部文芸創作学科)
文明と教育2. 東海大学の基本理念と未来
第4週赤井 ひさ子(国際文化学科)文明と教育3. 現代インドの初等教育
第5週北濱 幹士(国際文化学科)文明と教育4. ゆとりのある社会
第6週チョウ アンナ(国際文化学科)文明の基盤1. 中国文化と数字
第7週徳永 克美 (情報処理学科)文明の基盤2. PC発達史に見る日米文化比較
第8週末松 泰子(情報処理学科)文明の基盤3. 科学技術と資源
第9週佐竹 則昭(情報処理学科)文明の多様性1. 近江商人の生き方に学ぶ
第10週伊原 奉賢(国際文化学科)文明の多様性2. 東アジアの民俗と社会
第11週宮内 順(国際文化学科)文明の多様性3. 地域と観光
第12週真下 仁(国際文化学科)文明の未来1. 共生の思想にむけて
第13週伊津 信之介(情報処理学科)文明の未来2. ビットの時代(授業総括を含む)
第14週現代文明論委員授業総括現代文明論IIで学んだ事


他の授業科目との関連
東海大学福岡短大の必修科目として学修の骨格をなすものである。
評価方法
毎回の出席とレポート評価点を積算し総合点とする。
公欠や出席停止の場合はEラーニングによる補講を受けることができる。
教科書
使用しない。
参考図書
講師の提示する参考書やWEBサイトは必ず参照すること。
オフィスアワー(授業相談)
木曜日15:00〜15:30 2502教室
学生へのメッセージ
筆記用具、現代文明論専用ノート、国語辞書(電子辞書)は必ず持参すること。